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酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

確証を見据えるもの 【Nikon D4】

運用開始から1年。頃合いです。








_D7X5077-451.jpg
発売は2012年3月15日。
スペックはD3Sを越えていくフラッグシップ機。常用感度は100~12800 ISO50相当の減感、ISO204800相当の増感が可能です。
センサーは16.2MPに、高速連写はD3Sの秒間9コマ(FXフォーマット時)から秒間11コマへ進化しました。

メディアもCFカードと、今や馴染みになりつつのXQDメモリーカードのダブルスロットになりました。


 私の手元に来たのは2017年11月1日。仕事へ行く前に、8番線がけたたましいある駅の近くにある中古カメラ店にて。開店と同時に店員さんを捕まえて、D4の在庫すべてを出してもらうほどの本気度で、頭金を握りしめて1台を手にしました。私が手に入れようとした機体はおよそ25万円の値札が下がっておりました。
発端は、2093日間、我がパーティーの切り札として最前線にいた、D700の上カバーに浮きが見つかってしまったことに起因します。それから1年経って、特段な問題はなく稼働してくれているほど、未だ生き抜こうとしているのですが、持ち主としては「もう無理はさせてやれない」の気持ちがいい加減にありました。決断は半ば清水といえど、現実的な導入コストでD700の代わりが務まる機体は何かとなった時、D700買い増しで繋ぐ、D3Sにして使い潰す、そしてD4。。。あー待てよD4Sは高い。消去法で担ぎだした答えです。

ほかに投入候補として、最新のD850もあったものの、注文過多による供給不足だったり、当時D4Sの中古良品よりも高い価格であったことから本機が選ばれることになったのです。なによりフィーリングがD700のキレとの比較になり物凄く相性が悪かったため、そこがやめた要因にもなりました。

手に入れて時間が許す限りの試運転をしたときのファーストインプレは「D3よりも速い」でした。ファインダーの像消失時間はD700・D3よりも速くすぐ気づき、グリップの持ちやすさは人間工学に準じたもので持ちやすく、重量に対して軽く感じました。いわば短縮と削減で、ケチではなく進化、あの丸っこい見た目とは裏腹の使いやすさがありました。

この安心はリュックで格納しているだけでも安心感があります。



運用まわり
 2017年暮れの青春18きっぷ回では、それまで皆勤だったD700が家で留守番になりました。本機の性能テストをするつもりでもなかったのですが、雪降りしきる上毛高原、その足で強風の御殿場、翌日に夜明け前の薩埵峠、当時話題になったサンライズ瀬戸際の上り回送を湯河原で。D700ですら、北陸の修羅場を抜け主についてきたのですから、こんな程度でくたばる様でしたらうちの子にはなれません。 
年があけて2月上旬、3月下旬の三江線回ではD700と共闘。ワンショットで拾える範囲をD700、フィールド機として最も瞬間を要求されるシーンにおいて圧倒的な力を見せつけてくれました。そこから晩夏まではD700と本機を1台ずつ、隔週で交互に扱いながら欠点と強い点の洗い出し。そして初秋の迂回貨物では、総じて『セッティングして撃てば、ほぼ必ず拾う』状態で銀塩を使う余裕をくれるなど、任せきりにして他の作業をしても必ず結果を残す戦果をあげました。


 本機を投入して写真を作るアプローチの変化は、本機と相乗で行くのが至極真っ当ですが、機体の圧倒的パワー頼るようになりました。秒間5コマ連写(秒8でも)のD700ではシングルタップで決めていた場面を、本機では秒11コマの高速連写でなるべく前後カットまで使えるスタイルに。ほかにもD3Sから実装された×1.2クロップがとても扱いやすく、11.1MP相当と、実用な数字を出してくれます。よく言われるホワイトバランスの緑寄りにはここだけ注意が必要で、普段はマゼンタ+1で対応しています。
高感度に関しては常用のISO12800がいいところ。場合によってHi0.5くらいまでにノイズリダクションでもよろしい感じになります。

1年使ってのフィーリングは、ぶっちゃけ、普段使いでこのポテンシャルは要らないです。入門・ミドル機から次が欲しいと思う方は、絶対に、その現存機を下取りには出さない方がいいと考えます。乗用車ならフェラーリやランボルギーニで立体駐車場のあるスーパーへ行く具合、鉄道関係なら東武大師線をスペーシアが往復しているイメージ。大は小を兼ねるともうしますが案件や被写体によっては過剰スペックで邪魔と思うことも大変多くあります。故に、「軽」の駐車スペースに止められるような、ワンマン運転対応機器に各駅停車だけを担えるような、小さいサブ機にメリットが生まれてくるのです。


今後の運用は、FXフォーマット最高速連写機として、あらゆる悪条件下でも必ず稼働し結果を残すためのキーデバイスとして、気が変わらなければ我がパーティーにおいて最前線を任せていこうと思います。ハード面で基盤がしっかりした機体を手に入れたので、いい加減、投資するのは見合ったレンズとも考えております。

設定まわり
基本的にD700と同じ設定にしています。
シャッターボタン半押しでAFは回らず、プレビューボタンはお馴染み「マイメニュートップ項目先へジャンプ」に、下のFnボタンは「レンズ手動情報設定」。
そのほか、サブセレクターか縦位置ファンクションボタンを押すと「ファインダー内水準器」。スチル撮影時の動画撮影ボタンは「撮像範囲」に充て、×1.2クロップとだけ切り替えができるようになっています。


       _1130093-355.jpg
日本海を眺める筆者のD4



☆これからD4を手にしたい方へ☆
初見で恐らくこの機体を欲しいと思うユーザーは「高速連写」、「ファインダー」、「長い玉を頻繁に使う」、「過酷な条件で確実な動作」、「持久力」、、、、といった、これらの条件が1つ以上は絶対に当てはまることでしょう。私もフィードバックで総じて経験がありますし、いま現在も当てはまる項目がいくつかあります。

鉄道を撮る方に向けてなにか申し上げるなら、もし普段撮る地域がワインディングロードな山間部だったり、寒冷地だったり、ミドルレンジを好んで使う方でしたら、興味だけでも動機は十分かと存じます。200mm以上のレンジを現状のパーティー内で何をつかってカバーしているかだけ併せて再確認を。FXフォーマットは射程で悩むケースが多いです。

手に入れる際は、可能な限り良品・美品を見つけ、信用できる店で時間を使いながらゆっくり決めることを極めて強くお勧めいたします。一番気がかりだったのは、右手親指で回すメインコマンドダイヤルにトルクがなく、硬い個体が沢山あったこと。適切な力量でダイヤルが回らないのです。店頭に出向いて、よーく機体の声を聴きましょう。
見た目もよく、傷もほとんどない、最後は右手が善しとしたものをとった私の1台は、23万ショットを数えていた個体でした。前オーナーは野鳥か航空機を手持ちで撮っていたようなイメージができました。まぁ実際、その辺は中身の問題で、外装に傷があった場合は前オーナーが何をどう撮っていたか知る手掛かりになります(大学時代、同期からは「おまえ鑑識かよ」とまで言われた)。話を大きく戻しますと、Nikonのプロ機はひっくるめて、『どのような使われ方をされた機体かが、全くもって未知数なクラス』なのです。


D4はNikonのフラッグシップ枠です。ここまで来ると、失敗は人間ではどうにもできない不可抗力か、完全なヒューマンエラーの2択で、等倍でポテンシャルを引き出すことでさえ至難であることだけは申し上げておきます。せめて写真機をつかっていて、仮とて発生した事案・事象を、裏打ちから過半数以上は原因を解剖でき、対策が練り出せる程度の練度はないと宝の持ち腐れになるのが使った感想であります。これはシャッターを落とすまでの事をさし、拾いきれず逃すようでは編集でカバーなぞできません。なんのために作戦を立案し揚々と撮りに行ったのでしょうか。
常に撮影時は、どうすればもっとも欲しい結果へ行きつくことが出来るか筋道を可能な限り構築し、いざ撮る状況になった時にどれだけ機体を扱えるか、また積み上げてきた経験値で理想に近づけられるかに係ってきます。それを越えたときが、このクラス無二の力になって使用者に応えと気づきをくれます。
本機は可能性を常ににらみ続けています。機体に牽引されるやり方も叶ってはいるものの、だったらなぜその機体を使うのでしょうか。トリミング前提しかり、ぼけが要らない撮影でしたら、他に良好な選択肢はたくさんございます。

2018年10月31日現在、修理対応機種に本機の名前があります。修理前提やオーバーホールまで考えている方は今が買い時であることを添えておきます。


_DSC0601-451.jpg
最後に本機で撮影した1カットを。

適当な編成写真はD700でも撮影できますので極力、悪条件下でのカットを。どんな状態でも動作する信憑性・堅牢性は撮り手に安心感と信頼を提供します。どこまでも行けると思うから、どこまでも行こうと思いたくなるものです。



恒例の本機を鉄道車両に置き換えたらですが、最高速度据置きで加速度MAX振りの683系8000番台ではないでしょうか

メーカーのページはこちら↓
http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d4/index.html

最終更新 2018/10/31
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鉄道撮影と駅訪問を主体に活動中です。
今日も、きっとどこかの線路脇にいます。

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カテゴリ内の『INDEX集』からどうぞ!!

Party now(2018/10/26)
Body
・D4
・D700 × MB-D10
・F2 Eyelevel(black)
・F-501

・OLYMPUS PEN-D
・Konishiroku Pearl II
・Nicca Type-ⅢF
・LUMIX DMC-GF1(借入中)


Lens
・GN Auto NIKKOR·C 45mm F2.8
・NIKKOR H Auto 50mm F2
・NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4
・NIKKOR P・C Auto 105mm F2.5
・Ai AF Nikkor ED 300mm F4S(IF)
・TAMRON 02B

・Ai-S Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5
・AF-S Zoom-Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G ED (IF)
・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4
・SIGMA APO 100-300mm F4 EX DG HSM

・LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
・COSMICAR TELEVISION LENS 25mm F1.4
・Industar61 52mm F2.8

・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R(貸出中)

Scanner
・EPSON GT-X830

Lens testing 2

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