酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

はじまりのFマウント

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迎えたものもあれば、手放したものもあります。

Fマウントを語るうえで絶対に避けては通れないカメラである F です。
発売は1959年6月。小型で取り回しがよく、豊富な交換レンズ、アクセサリーをもつシステムカメラとして、また大型のレンズまで装着できる新開発のマウントである「Fマウント」を備えます。このほか当たり前すぎて気づきにくいものとして、自動絞り機構(レンズ装着時のファインダー像が常に解放値に設定されてるアレ)やプレビューボタン(被写界深度を確認するやつ)など、挙げればきりがないほど多数取り入れられました。過酷な条件下でも同様に動作する耐久性も忘れてはなりません。


投入の経緯は2016年春に大学の同期が破格の値段で譲ってくれたところからです。当時はNikomat FTNで撮っていました。NewFM2、F4S、F2フォトミックAと自ら所有してきて、手放してきた中で本機と巡り会いました。
自持ちのAuto50mm F2でフィルムを入れて試写した際には「お前、ついてこれるか?」と問われた気がします。露出ワークは目測でも一定ラインは組めますから、ある意味で本機にはいびられましたね。しかしながらそれを押し返すだけの力はあったようで撮影にストレスは全くありませんでした。本機は1964年のロットで少なからず50年と少しは誰かの手のもとにあり、私に回ってきたのですから、手元にあるまでは恥じない撮影をしていこうと思いました。

ソフトシャッターレリーズのAR-1も手に入れ、2016年の夏からポジフィルムでの撮影でD700とならぶ主力機となりました。デジタルでは誰かと必ず同じものを撮るだろうと、また需要がなくなってきているフィルムに貢献する意味があります。Twitterや、ブログ内のレンズの話題シリーズで明確な情報として紹介したいためメモもつけ、半ば中判カメラのような使い方をしました。使っていくとなかなか親しくなっていき、大学時代にテストついでに買って調べてきたフィルムのデータを思い出しながら撮る行為が、愉しみになりました。

一方で手放す要因もあります。
それはF2を先に使っていたのも起因します。シャッターロック機構がないために巻き上げ後に撮影不要となった際に、誤爆して1カットを無駄にするケース。ほかにも1/1000secが最速のため感度400のフィルムが使いづらいこと、また、ショートレンジで編成写真を撮影する際は被写体の速さに負けてしまうことなど、少し主力で使うには難しい場面を見てしまいました。
35mm一眼レフカメラにしかできない撮影がしたいと思うようになり、2017年4月12日にF2アイレベルへ乗り換えました。

ルーチン操作まわりはレンジファインダー機のSシリーズと同じです。簡単に申し上げるとSPやS3以降のモデルを一眼レフタイプにしたと思えばFの操作は簡単です。
通常の手巻きタイプのフィルム一眼レフカメラと違う点は、巻き戻しの際に底面のボタンの代わりに、レリーズ部分のギアをリバース(R)に持ち上げてかけ巻き戻し、フィルムを抜いたらギアを戻して空シャッターを切って戻すところですね。また裏ぶたはスライド式で独立します。紛失は無いと思いますが、取り落としには注意です。これ以外にも細かい部分にたくさんの工夫が見られます。探してみると面白いかもしれません。
あともう1つだけ。個人差はありますが、快適にホールドしたい場合はAR-1の装着を強くお勧めします。握る際も右手は薬指と小指をセルフタイマーのレバーに沿えるようにかけるとしっくり持つことができます。

これ以上申し上げることもないでしょう・・・どんな被写体や規模になろうと本機は撮り手に完全依存します。そして、多様なものが入り混じったこの感覚は手にとり、フィルムを通した者だけが知ることができます。
アイレベルの場合は露出計が未搭載です。慣れないうちは入射式露出計を携帯するか、露出をキチンと出せて適性露出を確実に読み慣れたデジタルカメラを使うとそこまで怖くありません。あとは慣れと経験を積んでいくだけです。臆するならそれまでです。



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最後に本機で撮影した1コマを。

スキャンデータでのご紹介ですがフィルムはトライXで、583系の最終運行を撮ってまいりました。いまも歴史を刻む現役同士で邂逅する原点回帰がやりたかったのと、撮り手自身が平成生まれのJR世代のため、少しでもそこへ行きたかったという思いでFとトライXの組み合わせで起用しました。(曇り予報でRVP50が使えないという苛立ちもあります)
もちろん現像はラボやDPEには出さず、遠征の帰りに秋葉原でD-76を手に入れて原液で手現像です。写真の終着点としたいプリントもどこか暗室でやろうと思いますし、自らの力で本質を追いかけられる愉しみを最後まで味わいたいです。


全世界でのあらゆる現場で使われ、マウントは2017年4月14日時点で未だ使われています。Gタイプレンズ以降は互換性に多少の難はありますが、絞り環さえあるDタイプまでのレンズでしたらデジタルとの組み合わせでも最前線で使うことができます。


恒例の鉄道車両に置き換えたらなのですが、私の使い方でしたら引退末期のキハ58系・28系で、普通列車か快速だけやってる運用ではないでしょうか。

最終更新 2017/04/14


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