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酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

真価を見定めているもの 【Nikon D850】


_D7X8495-3400_01-501.jpg
発売は2017年09月08日。Nikonの創立100周年の節目にリリースされた機体です。

45.75MPのセンサーを積むD800シリーズの3代目で、常用感度はISO64~25600。減感でISO32、拡張ではISO102400まで設定が可能です。
前作のD810よりも連写性能の向上が加えられ、本体のみで秒間約7コマ、EN-EL18系統のバッテリーとバッテリーグリップMB-D18との組み合わせでは秒間約9コマの数字を実現しています。

運用開始から浅いので、書きかけやふくらましが不十分な箇所がございます。気づいたら増やしていきますので優しい心でごらんくださいませ。


▼投入経緯


 問題点であったのが当時在籍していたD4・D700・D7100の3台のうち、制約上において1台だけを現場へ持っていったとしたとき各々が弱点を抱えていたことにあります。ざっと以下の通り。

・D4では大がかりな撮影でなければ大きさでデッドウエイト。荷物をケチると派遣しないケースが多々ある。
・D700はバッテリーグリップ増解結で柔軟性があり最も筆者が扱い慣れているものの、望遠系のチョイスで難。
・D7100は第一に高感度が。重ねてDX用の標準レンズを用意しないと、広角側で攻め込まれた時に対応が遅れる可能性がある。


 もしも、携行していた機体で緊急事態が発生した場合はそれでやらねばなりません。割り切るという行為は無論とせずやれるものの、「この機体ではアレができない」のストレスは完全に払しょくができず少し嫌気になります。特に、撮影現場で持参レンズと現場が噛み合わず、美味しいところを逃してしまうところ。



 こうして昨今まで看過していたことも含めいろいろな気づきがあり、急激にカジ取りした結果が本機を投入を決意させ、発案から2ヶ月程度の時間を要しました。

「移動が多い上、荷物の制約が常にあり、望遠レンズを多く使い、かつ望むらくはF値の明るい玉」
となったとき、D7100で運用試験をしていた「×1.3クロップ」と、借りて試用したD800などで得た高画素機の実用性のチェックへ入りました。

 運用面においても参考にしたものがあります。35mm一眼レフが主流になるまえの報道陣が使っていたスピードグラフィックの運用のしかたで、『おおまかで抑えて後で要所をトリミングする』というものがあったと言伝で聞いたことがあります。
35判(ライカ判)のフォーマットと4×5のフォーマットでは情報量におおきな差があり、これまでも実習でつかったエボニーやトヨフィールドとニッコールの組み合わせでその効果を見比べ、高画素機で活かせないか考え付きました。


「これだ。FXフォーマットは使っていようと、そこまで自分は拘っていない。それでも持ち続けようとするのはレンズに帰結している。
有り余る力で揉み消せるほど器用なことが出来ないならこれが現時点の回答だ。」


こうして2019年 8月1日。資金の目途をへて本機はやってまいりました。




▼運用において


★ファーストインプレ
 手に入れる前より家電量販店で再三チェックしたものとしてグリップの掘りがあります。申し分なく、D700とは比較にならない握り易さです。こういった細かい点は他にも、プレビューボタンとFnボタンの位置、サブセレクターの使い勝手、グリップをホーム位置で握った上でISOボタン・録画ボタンに乗る右手人差し指のかかり、レリーズボタンの判定押し量と必要な力量...。

チルト液晶がD700・D4と続いて初実装。それゆえかD5000を運用していた高校生の頃の感覚を呼び戻す副産物を得ました。
大きさは扱い慣れたD700。D4へ少し近寄った高速連写。要約いたしますと今までの経験を具体化した「ぜんぶいり」の機体でした。


運用から日が浅いため感じたこと・確認事項など。運用していくにつれ、こちらは考えがころころ変わりそうなので箇条書きにて以下の通り。

▼クロップを多用し即応性を急激に引き上げた
こちらがもっとも欲しかったものです。
これを追記している最近の例で申し上げますと、

築堤を70km/h程度で加速中の対象(18m車8連程度の電車)を視認。AF-S24-120/4で50mm付近、引きで抑え、そのままクロップでテレ端(180mm相当)までもっていき前面をアップで撮影する。

録画ボタンを「撮像範囲」に割り当てると、押しながらダイヤルを回すだけで即座な焦点距離の変更が可能になるのです。重ね、要するにはトリミングをしているため、被写界深度の掴み、離しにも応用できる点が気に入っています。

2台のスチルカメラを用意し、あらかじめ露出を決めておくことが可能なら御の字です。しかし、常時これは叶うものでしょうか。
(書きかけ)


▼バッテリーグリップ増解結による小回りの段階選択・取り回し
こちらはD700とコンセプトは同じであり、本機で条件をクリアした状態でバッテリーグリップ MB-D18を装着すると、秒間約7コマから約9コマ連写へスピードアップが実現します。これはD3・D3Sと同程度の連写速度になります。シャッター音もそれに伴い変化し、ファインダー像の消失時間も少し短くなっているように思えます。

一方で、バッテリーグリップを使わなくとも、秒7コマでの連写速度が出せるために、単独での運用で荷物の削減もさせつつ動体を撮影するための十分な速さをより確保しています。



・RAWデータのサイズ変更が可能になった点
・AFの進化に伴い信憑性の向上(特に中央1点と両端)

・チルト液晶
・面倒になったらオートでもいいかと思えるWBの正確さ
・バッファは14bitRAWとLサイズ画質優先JPEGで19コマで、ISO6400以降は15コマ。復帰は早く気にはならないが170MB/sのSDカードでは詰まる場合がある。
・DK-19を展開するとメガネをしたままでは四隅がケラれる。
・スマートフォンやタブレットに画像を送信できるSnapBridgeが便利
・常用最低感度 ISO64はわりと使う。
(書きかけです)

★懸念点
 いちばんの懸念は、本機の速さとやれることに慣れてしまい、2台もちでいく際の役割分担を予めハッキリ取り決める必要があるというところ。また1台で概ね駆けずり回ることが出来てしまうために、いつまで持たせることが可能か心配である点もあります。どこかの記事で見た「2台ほしい」という記述はこのことでしょうか。

かなり間(ま)を考えなくてはならない点があったりします。ここは慣れ。



_D7X8474-3400-501.jpg
高架化工事が進む京成立石駅を見つめる筆者のD850


☆これからD850を手にしたい方へ☆


まずは一定期間を現場で扱ってきた2台から。

▽D700から乗換える場合
 筆者を知る読者の中ではもっとも気になる部分ではないでしょうか。
D700は、発売から本機の登場まで9年の歳月が経過しました。その間は純粋にコンセプトを受け継いだ機体が登場することなく、地団駄の方もいらっしゃったと思います。筆者も致し方なしにD4へ主力を移したところがあります。

筆者の考え方は、純粋に画素数を抑えてフィーリングが欲しい方は一桁機が選択肢。
本機へ行く場合は『運用システムをD700からなるべく変えないで新しい筐体と+αがほしい方向け』と考えます。

 たいへん気にするであろう画素数においては、RAWデータのサイズ変更が可能になったために、45.4MPのフルパワーのほか、12bitロスレス圧縮RAW限定で25.6MPと11.4MPへパワーダウンも可能となりました。
D800とD810に見向きでもなかったのはファイルサイズの懸念であり、チラシの裏にプリントしても憚られるような、至極どうでもいいカットを36.3MPのRAWデータで毎度残すような真似をしなくていい点が非情にも好感です。いちいちRAW記録をON/OFFに切り替える作業も、戻し忘れによる撮り逃しで泣くリスクを考えればシャク。筆者としてもここの自由度が投入の敷居をおおいに低くする結果となりました。

諸元で現れない2台の差としては在来線特急(ブレーキング)と新幹線(アクセルワーク)の差。外身はほぼ一緒で中身が別物と申し上げておきます。
完全に慣れ切った玄人向けのような仕様の差を感じてしまいます。高感度もISO12800程度までは扱えるため1段と少しは上、屋外での稼働時間にも差が生じます。
こちらも見極める点として、撮影から画面へすぐ再生させるのにD850のほうが待たされてしまうところは、D700の分と一つだけ確認しました。(2台とも14bit非圧縮RAW+画質優先LサイズJPEGで比較)

 どんなデジタルカメラでも当てはまりますが、最低でも「露光時間の原理や実用に限った上でのレンズのアレコレ」、「被写界深度の読み方とピントの作り方」、「絵のヌケの読み方」 だけ頭に入れておけば怖くありません。高画素機故にシビアになりますが、時間を割き、落ち着いて知ることを覚えていれば気づきが返ってきます。

2台の大きさはD850がひと周り大きいか程度です。乗換えや主力交代でのカメラとしての「入りやすさ」では取っつきやすいモデル同士です。


▽D4から乗換える場合
 鉄道を撮るにおいては秒11コマ連写は命です。置換えは避け、残して買い増しがもっともベストです。
EN-EL18系統の充電池と、バッテリーチャージャーのMH-26はMB-D18の投入を視野にしている場合は流用ができます。D4は耐久性に優れるため予備機としても、ここぞという時は真打にもなれる機体でもあります。

本音といたしましては『力のD4』に対し、『技の本機(D700もこの部類)』であると考え付きました。D850とて条件がそろうとだせる秒間9コマがあったとしてもコンセプトはまるで違い、性格や体質は別なのです。


筆者は緑で懲りたので掃きました。


▽ゼロスタートで投入する場合

発売が10年は経過した機体でD3XやEOS5D MarkⅡなど、20MP越えの機体を見た時、本機の持ったポテンシャルで送れる選手生命は長い期間があるものと考えます。作業環境、運用環境と相談し、一考かもしれません。

購入してしまった際は説明書を必ず読み、パソコン環境とも相談しながらゆっくり慣れていくプランを強くおすすめ致します。





▽今後は・最後に


 投入時からの構想としては、もしD850を主力から下ろすことになったとしても、秒7コマ連写やクロップによる画素数の余裕を活かし、予備機や1.2クロップメインで扱うなどのデチューンも視野にしております。京急2000形・2100形がヒントになりました。



2020年05月04日現在、中古相場は24~27万円程度です。リリース時期も見ると現行品として新品へ行く手段もありです。



_DSC0324-501.jpg


_DSC0324-501_01.jpg
最後にこの1カットを。200km/h以上でている 上り『のぞみ』から遠景を狙ったものです。
上が概ね100%等倍のものを3:2比でトリミングしたもので、下が撮影時の無調整。Lサイズ14bit非圧縮RAWで記録。

レンズはAF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VRを使用。情報量の参考に。

 
本機はD5000から数えて4台目となる新たな旗艦機として最前線での活躍を予定しております。D4とトレードオフになった部分は、他で補填しつつ、クロップの即応性とモジュールの更新で得られた信憑性とで、露光時間の向こう岸を見続けてまいります。



↓メーカーのページはこちら↓
https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d850/


最終更新 2020/05/04


↓『続きを読む』では、より詳しい作例を貼っております(気が向いたら増えていきます)



こちらでは本機で撮影した作例を随時載せてまいります。


_DSC7923-601.jpg

・NIKKOR-S・C Auto 55mm F1.2
スタンダード
1/500sec F2.8 ISO3200 +1/3EV
5000K
NRなし AdobeRGB


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  1. 2020/01/10(金) 22:59:57|
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カテゴリ内の『INDEX』からどうぞ!!

Party now(2020/06/19)
Body
・D850 × MB-D18
・D700 × MB-D10
・D7100
・F2 Eyelevel(black)
・F-501

・Konishiroku Pearl II
・LUMIX DMC-GF1


Lens
・GN Auto NIKKOR·C 45mm F2.8
・NIKKOR H Auto 50mm F2
・NIKKOR P・C Auto 105mm F2.5

・Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D(借入中)



・AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR
・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉
・Ai-S Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4
・SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports

・LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
・M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
・COSMICAR TELEVISION LENS 25mm F1.4
・Industar61 52mm F2.8

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・EPSON GT-X830

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