前置きを記事公開後から付け足すほどの、「公開してからデバッグする緩さ」でお送りするレンズの話題 118回目です。
いってみましょう。

Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dです。
D850メインで最終ロットに近い個体をみていきます。

3つ続けてみていきましょう。まずは絞り開放のF1.4

F2.8時。周辺減光が大幅に改善します。周辺が気になる場合があります。
クロップで使用したり、線が出にくいシーンでの撮影ではそこまで気になりません。

こちらはF8時のもの。

撮影距離を1m以内にしてF4のもの。

F6.3にて。周辺が見たくなるような意地悪な画面ですが端まで線を描き切ります。

逆光時。オーバー目に露出をつくったものです。

※公道の踏切内。立ち止まらずに歩きながら撮影
こちらは逆光を意図的に狙ったものです。

F4にて。バランスよくヌケのいいハイライトです。

4000Kでマゼンタ+1段。F2.5で手持ち撮影を敢行しました。明るいレンズでは手持ち撮影の時間帯を稼ぐことも可能です。
周辺の情報は黒か目立たないように意識狙っています。

ここから下はD700で。F8での画面です。

こちらもピント位置から50m以上離れたものを。
ピークはF8のようで、周辺まで良好な結果を確認しました。

歪曲収差の参考に。

前ぼけの作例が無かったので、こちらのF2で撮影したものを。ミドルで併せているのものの過度に眠い画面にはなりませんでした。
雑感へ入ります。
★レンズの仕様について本レンズは
レンズ内モーターを持たないレンズのため、D5600などの入門モデルやZマウント各機との純正マウントアダプターであるFTZではAFでの撮影はできません。これはボディ内モーターのある、Fマウントの中級機以上の機体だけ適用されるものなので注意が必要です。
結局はギアとシャフトで噛ませて回しているだけなので、ボディ側のAF/MF切り替えノッチの操作でこれを連動、もしくは解放する仕組みでAiAF系のレンズAFまわりはできています(目視で確認した限り)。少なくとも、Nikonのほとんどのボディではどんな組み合わせでもMFだけは扱えます。
★ここへたどり着いたか飽きの来ないシンプルな見た目ながら1995年の発売から25年間も販売され、長きに2020年秋で「旧製品」の枠へ入りました。
今年の9月に、新宿西口にある某大手量販店全般の在庫であるラスト数個の1本を手にしました。ピンキリでレンズはあるなかでの、「いつかは使ってみたい」と思っていたレンズで、大学時代より敢えて手にするのを先の楽しみにとっておいたほど。
今更、感想と申せるものはなく、行きついた先の回答を見て善しと否を選択している状況にすぎません。本レンズも性格と呼べるものはあり、コントラスト重視の絵が好みかどうかで決まってくると思います。

こちらは購入してからの道すがら、最初に撮影した1カット。F5.6で露出計だけを頼りにワンショットで下したものです。
コントラストが乗っており、中央部の柱に光源が当たっている面は白飛びするかしないか程度のギリギリを通し、影は黒で締める。
「これは思ったとおりだ」の感想が出ました。そんなレンズです。
※ここから下はメモ程度に残したものをそのまま記載します。
いままで使用してきた他の50mmの特徴は?
→Sマウントの5cmやAutoニッコールを見ていると、とにかく解像力を重視し、どうすれば描ききりながら引き伸ばしにも耐えるかといった印象を受けます。線が太い恰好でどしりと重い
Ai-S50/1.4
→シャープネス重視の絵
AiAF50/1.8D
→見たまま重視のアッサリ寄り
AF-S50/1.8G
→誇張無しを 引き換えに安定したコーティング
メーカーのページはこちらから↓
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/ai_af_nikkor_50mm_f14d/最後にちょっと諸元
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
最短:0.45m
絞り開放:F1.4
レンズ構成:6郡7枚
絞りばね枚数:7枚
フィルター径:52mm
INDEXページはこちら↓
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-category-22.html最終更新 2021/01/10
↓「続きを読む」からは同一のシーンによる『F値ごとの変化』がご覧いただけます
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- 2020/11/25(水) 23:23:29|
- レンズの話題
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年単位で空いてしまいました、このカテゴリの中身を更新します。
50mm 、
28mmと続いて、思い付きと冷静な思考で書きます「○○mmの使い方」です。

今回扱うのは『135mm』です。中望遠レンズとして出番のあるレンジで、現在では望遠ズームレンズの中間域程度の長さ。ここでは望遠レンズの代表として取り上げようと思います。
作例はD700・D850で撮影したものを使用します。いってみましょう。。。

望遠系のレンズは写る範囲が狭まる代わりに像を大きくなる特性があります。
筆者が撮る鉄道まわりの撮影では離れた場所から決まった大きさの被写体を狙い、かつ手前の障害物をなるべくクリアにしなければならず、この特性を利用します。

被写体(手前の踏切警報機)からの撮影距離は20m弱です。
対岸の踏切警報機まで、警報機どうしで垂直に距離をとるとアバウトに見積もって7m前後の距離があります。作例でご覧いただけますように、これを
圧縮効果と呼んだりします。

ここから下は開放値のF2.8を使って、「ぼけ」に注目します。
まずはピント位置 2m程度のもの

同様の画面で、こちらはピント位置を変えて10mほどのもの

こちらのピント位置は 無限。手前の「ぼけ」

また、近寄って撮ったものでも、奥行きが圧縮された状態になるため面が強調されやすくなります。
ちなみにピント面に来ているカメラ(Nikon D2X)の寸法は、横幅157.5mm 高さ149.5mm 奥行85.5mm(グリップ部含む)です。
まとめます。
135mmは望遠レンズの要素をしっかり踏んだレンズです。
初めて扱う方、慣れていない方は、遠くのものを撮ってみるやり方のほかに、
撮影対象に対し50mmを使う場合と併せて、同じ面積になるように撮影したらどうなるかや、
ぼけをとりあえず発生させてみるやり方。この辺りを試してみて下さい。
少し慣れたら、肉眼でデッサンスケールを当てるように、135mmの画角をイメージしながら撮影するとよろしいかと存じます。

こちらは
28mmと
50mm の記事でも載せた同じ場所で撮影したものです。
今回の記事で扱ったレンズはNikkor Q・C Auto 135mm F2.8です。こちらの作例ももう少し集め、まとまり次第『レンズの話題』でもご紹介予定です。
あまり踏み込んだ内容は筆者としても線引きが難しいのでこの枠ではここまで。応用編の実装も視野にしております。
ゆっくり進めてまいりますので、気長にお待ちください。。。
最終更新 2020/11/20
- 2020/11/20(金) 22:07:28|
- 写真の効能書き
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地図を見ていてアバウトに即決して向かいました。暫くもの間というもの、都営5300形だけ撮影している状態で別形態のアプローチを実施したくなったためと、単調に気分を変えたかっただけ。
D2Xをメインで運用してみたかった点も1つ。三脚据え付けにして、ここは見極めて直感で下します。
- 2020/11/13(金) 23:07:15|
- 東武
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5322Fが離脱し、都営5300形電車の残編成は10本まで減ってまいりました。
沿線で見ていても、待たずともやってくる都営車の列車、は新車の5500形を頻繁に目にするようになり、ある日の平日19時・20時をまたぐ時間帯では、北総線内に現在位置を持つ都営車は全て5500形という日も出始めています。
そんな渦中で、確認したなかで1編成だけ。5315Fは、特定の条件で、前面の白を2色に見せることができる変わり種です。
雲間から光線がチラつく面倒くさい天候のために手頃な場所で、当該の曇り状態を目的とした編成カットを試みました。通行人と洗濯物を写さないために、連写のスタートだけ編成がクリアになる位置から始めてなんとか得られたのでした。これはD850の手柄。
- 2020/11/08(日) 21:14:42|
- 京成とその直通先
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休日ダイヤが連続するタイミングでは2321Tからの後段作戦が展開できます。画像の列車はこのまま京急蒲田まで回送で走行し、羽田空港まで「普通」、折り返して北総方面まで往くだけの道のり。日曜日のしがない夜に風がなびきます。
D850のポテンシャルとして勘定をとってもよいのですが、トリミングはクロップによる任意と仕事による撮影案件を除けば筆者は邪道の考えがあり、自ずとこちらも至るもの。次はある特定の編成が入ったのなら出向くとします。
- 2020/11/03(火) 23:25:35|
- 京成とその直通先
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都営5300形が普段の運用に就く列車の撮影においての最大の鬼門が2つ。京成高砂から終電車で運転される「普通 浅草橋」行。もう一つは…
画像の「特急 新町」行も終電車に近い時間帯を走行し、筆者のような京成住まいには前者よりも負けられない列車となります。戻りの上り電車は京急川崎どまりであり、横浜乗り換えのJR線経由も昨今の事情につき乗車率が不明なために避けたいもの。
現場の被りも時刻表で確認してトライ。退路は絶ったものとし、腹をくくって。下りの普通車が入ったら降車の乗客を避け道を譲ります。
念願の撮影相手を5311Fで下し、全力でひとまず安堵となりました。
- 2020/11/02(月) 22:28:08|
- 京成とその直通先
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