酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

第三の瞳

   D1040774-521.jpg

主力投入して4年も過ぎればできるだろう と、今回は我が主力であるD700のインプレを書きたいと思います。


発売は2008年7月25日。
簡単な機体紹介としては、D3ジュニアと言わんばかりにD3のセンサー含め中身をD300につぎ込んだカメラです。
起動時間は約0.012秒、レリーズタイムラグは約0.040秒(CIPA基準)です。後者に相当する、もしくはもっと早い数字を出せるのはD2シリーズ以降の1桁機のようです。

導入はD800の発表があった2012年2月7日。今後、パーティーにおいて主力となるキーデバイスを担う機体のため、他候補D300Sと悩みながらも、最終的な決断は本機を選択しました。
D5000からの乗り換え当初は、かなり広いファインダーに左目1つで行きわたらせることができなかったり、被写界深度の浅さや、視野率95%ファインダーで架線注1本が見切れなかったりと、カメラに数カ月は蹴落とされました。「この機体は人を選ぶのか」と思っていましたが外から見ればただの研鑽不足。しかしフィルム消費のロスが無く練習はし放題のため、疑問が出たらトライ、また疑問が出たらトライを繰り返しました。
鉄らしく当時は望遠域の心配もしました。無いから困るというワガママよりかは、 あり物でどうにかなるだろ と覚えました。またもう一つ知ったのは「単に制約の多い場所を選ばなければいい」です。D5000とDXレンズも居たわけですから望遠・イレギュラー担当に充てて、本撮影をD700という理想的なパーティーを組んでいたと振り返って思います。

Ai改造の理屈を、105mmを捨て覚悟で発見してしまったのを機に安いMF単焦点レンズでシステムを固め、看板コーナーである「レンズの話題シリーズ」のレンズ紹介にも1段階以上の加速がかかります。ともあれ携帯性は一桁機よりも背丈の差額だけ高く、嵩張らないため毎日大学へ持ち出せたのは最大のメリットです。
同期からAi AF28mm F2.8Dを月単位で預かり、あの「鉄が撮る写真は狭いんだよ」を知るために空間把握の仕方を練習しました。AF28mm F2.8D、Ai50mm F1.4、AiAF80-200mm F2.8Dの3本でだいたいの撮影が賄えるようになったころには同年の夏でした。
2013年度からD700の撮影テンポへ完全に切り替え、D5000を引退。D300も一時期つかいましたが、秋ごろからは単体で運用しました。

2014年に入ってからの北陸、長野、新潟の、北陸新幹線開業に伴う平行在来線の撮影(同年7月~15年3月までは最低でも月1出撃)と、2015年の戦意喪失を経て銀座SCにてオーバーホールを通しました。
結露で修理4回と、電池バカ食い1回の部品交換を除いて、ベースのメカ部分は4年間もノーメンテです(説得力がない)。
レリーズ部の劣化で、普段の跳ねるように押すタップ量では反応したりしなかったりが大事な場面で出てきてしまったのと、ショット数も最後のコマで237621ショットを出していたためです。SCからも「オーバーホールを」ということで、容認に至りました。
2016年6月下旬まではD300に軽い仕事は振りつつ、その後PENTAX K-5にその任を移し、現在(2016/10/21~)はD7000にバトンタッチしながら、本機は重要作戦の切り札として現役で使用しています。


    _20150110_06555-501.jpg
朝の氷見線で展開中のD700


Twitterで公言した通り、一部の設定をカミングアウトしながら感想に移ります。
自分の撮影と、それに応じた設定を長きにわたって何が欲しいのかを煮詰めた結果ですので、一概にこれがいいとは言いかねます。あくまで私のワークフローと性格です。


率直な感想を申し上げるとするならば、大学卒業くらいまで「カメラを使って写真を撮っている」という感覚が ほとんど 無かったです。D4シリーズや他のフルサイズミドル機がリリースされても画素数が高すぎて殆ど興味は無し。もう8年前の機体となりましたが、机上での数字はそれとしても撮り手としては総合的に快適な機体だったのです。

撮影用途や目的に応じてバッテリーグリップの有無が選べ、かつ装着時(単三8本 or EN-EL4e)では、秒間5コマから8コマへ連写速度が引きあがります。ボディ側で重量が足されるため、300mm F2.8以降の超望遠レンズを付けたときも安定し、D3に迫るものを持ちながらも、本体のみの短い単焦点レンズ1本で機動力に転嫁する方向も可能にしてくれます。
D3などの一桁機にないメリットをもうひとつあげるとするなら、本体とグリップで2つの電池が入れられる点です。片方が切れても動きます。また結露で本体が動かなくなってしまっても、単三電池かEL-3eをバッテリーグリップを差せば回すことができるようで、寒冷地にて故障した際は何度か事なきを得た経験があります。D700にしといてよかった

(追記 2017/02/03)
しかし去年あたりでサポートも終了してしまったため、寒冷地へ行くには不安が付きまとい、危ない橋を渡るような撮影には躊躇があります。仮に本体の基盤を潰したら大きさの面でD3よりも使い勝手が悪くなりますし。。。いまD700と過不足なく同じ量の仕事ができるカメラがラインナップにないなかで、私が選択できるのはD4シリーズだけなのでしょうか。


カミングアウトへ移ります。
まずは右手薬指で押せるFnボタンは「レンズ手動情報設定」です。 お前のことだから言わずもがな といえばそれまでなのですが、これは主力MFレンズでのレスポンス確保と「これをいま付けている」という2重で目視確認ために割り当てています。
内訳は、
① 24mm F2.8 or 28mm F5.6(連動しないため)
② 35mm F2
③ 50mm F4(連動しないため)
④ 105mm F3.3(削りすぎたため)
⑤ 135mm F2.8
⑥ 200mm F4
⑦~⑧ それ以外のゲスト枠 300mm F2.8 400mm F3.5 400mm F2.8などの単体とテレコン対応用
⑨ 70mm F3.5(Ai-S35-70mm F3.5用)
といった具合です。相も変わらず満席です。

右手中指で押せるPvボタンは「マイメニュートップ項目先へジャンプ」にしています。D300との共通化ができたら誠に嬉しかった機能の一つで、中指でひとつで「露出設定ステップ幅」を呼び出せるようにしています。
中身は物理切り替えができない項目を、『至急』と『もっとも使うもの』を上から5クリック、中間に猶予がある時に使う項目、下から7クリックくらいの範囲に電池チェック・水準器表示・クリーニングミラーアップ等を割り振ります。右手だけで電源から短絡的に設定できるのは非常に助かっています。

このほかはドライブは常時CH。露出設定ダイヤルは基本1/2ステップで状況に応じて中指と十字キーでいつでも切り替えします。D300と同じくレリーズボタンは完全独立で、MF→AFレンズを付けても半押しではAFは動かず親指AF+コンティニュアスAF(AF-C)をデフォルト設定にしています。このほか撮影直後のプレビューはOFFです。人が集中して撮影を続行しているのにチカチカされるのは正直言ってウザい

長くなりそうなのでここで止めておきますが、ざっくりまとめると撮り手に隙とストレスを与えない完全速写設定です。

遅いと思ったのはCFカードの書き込みに待たされるくらいで、これは早いカードを入れれば幾らでもどうにかなります。敢えて遅いカードを入れて「落ち着いて撮れ」とする部分も持たせてあるのでリミッター役としています。



拙いながらの表現ですが、画素数を除いて汎用性のある本機は、撮り手によって結果が顕著に変わる機体と言うべきでしょうか。逆をいえばカメラが人を選び、結果が写し鏡なのです。
12MP機で画素数が少ないところは昨今において泣き所になってきましたが、果たして、A3以上をコンスタントに出力したことがどのくらいあるかによるのではと考えています。それにコンビニで買ってきた惣菜を一品物の名皿に盛りつけるということはしたくありません。
あとは撮り手に完全依存すると思いますし、私は温故知新の狭間で撮り続ける流れ者 もとい 野良でありたいです。



       _DSC3142-557.jpg
本機で撮影した1コマをご紹介します。
本体のみで、手持ちで撮影できる軽快さが割り切りと決断につながりました。



_DSC1387-6253559.jpg

押しきれなくなってもうひとつ。
つねに我がパーティーの最前線で戦い続け、わずかな一瞬に肉薄する。総じて「欲しい時にすぐ撮影ができる」 という、この当たり前のことがD700にはある気がします。

       
最後に本機を鉄道車両に置き換えるとですが、3両の短編成から長大編成まで多彩な運用とパフォーマンスが可能な485系ではないでしょうか。


↓メーカーのホームページはこちら↓
http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d700/

最終更新 2017/02/03
  1. 2016/06/28(火) 20:16:48|
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K-5の試運転

_IGP5097-501.jpg
K-5の試運転に亀戸線へ行ってまいりました。Nikon並のテンポで撮影するとかなり待たされるカメラですね。

RAW現像環境がまだなのですが、TIFFから読み込めるので助かります。直掩機として運用できるようにしていきたいと思います。


        _IGP5119-501.jpg
一番気になっていたのはボディ内手振れ補正(SR)ですね。現時点では1段でも賄ってくれたら上出来と思っています。


_DSC3404-501.jpg
レンズは何を投入したかまだ内緒です。


  1. 2016/06/26(日) 19:15:04|
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入庫

_DSC3373-501.jpg
3400形の高砂入庫時の1コマです。増備でぜったいに押されそうなので優先してチョイスしました。

鋼製の車体はライティングによって引き立ちますよね。


_DSC3382-501.jpg

おかえりなさい

  1. 2016/06/23(木) 22:10:17|
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夏至が近い船橋

夏至間近ということで船橋へ行ってきました。



_DSC2348-501.jpg
夏限定のサイド光をひとしきり撮って、撮れればいいやと思っていた東西線直通をゲットしました。


        _DSC2369-501.jpg
陽が長いことをアピ―ルできるとテレコンを増設です。某適正テレコンなのですが、若干長さが伸びるおかげでまだ慣れ切っていません。


↓おまけ
_DSC2513-501.jpg
この赤いやつを明るい時間帯に撮影したいんですよね。


公の次なる被写体は磐越西線の583系でしょうか・・・?
  1. 2016/06/20(月) 23:36:04|
  2. JR東日本
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ここは9年ぶり

_DSC1255-501.jpg
近所に住んでいながら毎年のように時期を逃していた小岩菖蒲園へ行ってきました。中学校の頃、課外授業で俳句を書かされた時以来となりました。


_DSC1386-502.jpg
上げる画像は絞り込んだやつでもいいのですが敢えてこれにします。


_DSC1343-501.jpg
今回のパーティーは、Ai-S35mm F2とAiAF80-200mm F2.8Dの2本とモノクロを詰めたKonica Sだけなので、アップは適当に1コマだけ。


_DSC1423-501.jpg
おまけです。


今回訪れた第35回小岩菖蒲園まつりは 6月19日(日)までの開催です。つぼみも見かけましたが、だいたい咲いている印象でした。

  1. 2016/06/16(木) 21:17:05|
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レンズの話題 72本目

いい加減くるだろうと思っていたら梅雨の湿気がやってきました。


紹介に移りたいと思います。













_DSC6140-501.jpg
Ai AF Nikkor ED 300mm F4S(IF)です。

カテゴリとしてはサンヨンと呼ばれる超望遠レンズです。

01-2501.jpg
Film:Kodak T-MAX100 ※敷地外より撮影
解放からシャープネスもあり、安定どころの描写です。

_DSC4163-501.jpg
300mmですのでピント位置には要注意です。


_DSC0368-501_20160609215834bcc.jpg
解放にてぼけの参考で1コマ。


_DSC2866-501_201606101141113a7.jpg
こちらはF9.5まで絞ったものです。誇張するくらいに諸々の向上はありません。


_DSC4279-501.jpg
逆光時はほどほどに耐性があります。どちらかというとNew Nikkor寄りといった印象です。


_DSC8988-501.jpg
3m弱はなれて解放にて


_DSC8982-501.jpg
解放からEV値を辿ってこちらはF8 です。


_DSC0417-501.jpg
圧縮を楽しみたいですね。


        _DSC2673-501.jpg
解放から十二分につかえる素直なレンズです。



適度に揃ったところで感想に入ります。

サンニッパと異なり、1段暗くなるだけで70-200mm F2.8クラスのハンドリングになります。ボディ側のグリップだけで捻りながら持ち上げたりが可能になり、マウント部の心配がなくなります。但し1段暗くなります


AFの速さはAF-S DX55-200mmくらいでキットレンズ並です。よほど最短から無限遠に持っていくということがない限りは、任意で留められるフォーカスリミッターで最短5m~8mスタートにすると応答性に貢献できます。フルタイムMFではないのでレンズ側は常時MFが個人的には推奨です。
MF時は左手の親指、薬指、小指がピントリングにかかり、人差し指の付け根が前玉と2枚目の間付近に来るためよく手にフィットします。レンズ側のフォーカスのラッチを「M」に入れた状態でAFを動かすとピントリング部が回転しますので少し注意です。

描写面ではあらゆる面でそつなく仕事をしてくれる、全く発言しない系の優等生な印象があります。はっきり言って地味っぽい
私のような環境ですと移動や現場偵察が多いので超望遠枠でこの大きさは助かります。1.4倍テレコンを使えば420mm F5.6とヨンゴーロクの代わりにもなりますし、汎用性と使い勝手はいいものと考えます。

何を隠そうがスタンダードな1本でした。


最終更新 2017/02/16


  1. 2016/06/10(金) 12:19:58|
  2. レンズの話題
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陽の長くなったいつもの鉄橋

_DSC0496-501.jpg
思い立ったが吉日です。久しぶりに光量落ちでいただきました。
  1. 2016/06/02(木) 22:40:45|
  2. 京成
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Party now(2017/04/12)
Body
・D700 × MB-D10
・D7000
・F2 Eyelevel(black)
・F-501

・LUMIX GF1
・KONICA S


・Nikkor N・C Auto 24mm F2.8
・NIKKOR-H Auto 28mm F3.5
・Ai-S Nikkor 35mm F2
・NIKKOR H Auto 50mm F2
・NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4
・NIKKOR P・C Auto 105mm F2.5
・Ai AF Nikkor ED 300mm F4S(IF)

・Ai-S Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5
・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4
・Zoom-NIKKOR Auto 43-86mm F3.5
・AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR II

・LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
・COSMICAR TELEVISION LENS 25mm F1.4

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