今からちょうど5年前、気胸で緊急入院しました。
HDDを見返していて思い出したように紹介しようと思うレンズはこちらです。

AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm F4-5.6G IF EDです。
かつて一眼レフというものとともに、初めて手にした望遠レンズです。
※銀塩機のF50Dにも本レンズは付けられますが、DXフォーマット用のレンズのため四隅がケラれます。
今回レビューで使った機体はD5000です。

まずF8まで絞ったものから。
影の締まり方など、いかにもデジタル対応レンズといった感じです。

逆光下ではディテール損失が少なく、かなり補正されています。

参考でもう1カット

55mmでF5.6。

ぼけは誇張がなく、かなり自然な部類だと思います。

145mmでF5開放ピント位置は10m強でしょうか。
気になる方は歪曲収差が気になるかもしれません。

小さい望遠レンズですので、あらゆる場面で重さで撮影断念がなくなります。

開放付近でも周辺まで安定しています。
参考程度に、同じ場所で撮影した
AF-S18-55mmの作例も載せてあります。併せてご覧ください…

F値は5.6でだいぶ寄ったものを。ワイド側の55mmでは樽収差が確認できます。
併せD5000のAWBによる作例ですが、駅の蛍光灯下でも近い色再現です。

中古購入の場合は、片ぼけの個体ではないか確認して購入することをお勧めします。

これは病床からです。VRの補正もよく、外す覚悟で振ったら当たりが得られました。

唯一これだけ、当時のスキルと画面のとらえ方を感じました。
同じ場所がまだ健在なら、違った狙いで行くとものすごく思います。
こんなもんにして感想に移ります。
ある意味で人生初の望遠レンズです。大学に入学してNewFM2を投入しても、D5000の望遠担当で活躍し、VRの機構が故障するまで使いました。D700とAi AF80-200mm F2.8の投入による置き換えで、主力の役目を終えます。
常に通学鞄にも無理なく18-55mmと一緒に入れられる大きさで携行性は高いです。この2本で、千葉をメインに各線へ出向きました。
レンズフードはかさばらず、AF時も前玉は回転しないのでホールド性は確保されます。AFはほどほどの速さといったところです。
欠点を唯一挙げるなら、VR機構のキーン音がそれなりに五月蠅いです。
そして暫くブランクをもって思うのは、ダブルズームキットの括りでメインのシステム構築を終わらせてしまうところが非常に惜しい点です。折角一眼レフカメラを手に入れたわけですから、特にFマウントと入門機は、古いレンズもAi改造なしで取り付けられるという最大のメリットもあります。とにかく、キットレンズで満足いかない場合は違ったレンズに手を付けてみるのも手段です。
なおマウントはプラスチックです。落下クラスの衝撃にはとことん弱いのでレンズ交換や持ち運びには注意です。
今回HDDをひっくり返して、思い出に浸るきっかけになれた1本でした。
【2019年7月19日 再レビュー】
筆者がD5000と供にした望遠レンズでもあり、多くの貴重な鉄カットや作品が残っていました。
この小ささで、FXフォーマットにおいて300mmまでカバーするとすれば、DX機とFX機が混同の運用になってもサブや予備で欲しいだけの実力があります。

70mm付近 F8にて。枝のエッジが秀逸です。
しかしメインで使うには憚れます。作りが
AF-S18-55G VRとおなじくチャチなのです。
2015年10月のレビュー当時からそのほか感想は変わらず、数合わせの感がどうしても拭えません。
もし今、手元にハードと本レンズしかなかったら、
純正を使っているという点が唯一の支えになって安心して使うと思います。
↓メーカーのページはこちらから↓
http://www.nikon-image.com/products/lens/nikkor/af-s_dx_vr_zoom-nikkor_55-200mm_f4-56g_if-ed/最後にちょっと諸元
AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm F4-5.6G IF ED
最短:1.1m
絞り開放:F4-5.6
レンズ構成:11郡15枚(EDレンズ1枚)
絞りばね枚数:7枚(円形絞り)
フィルター径:52mm
INDEXページはこちら↓
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-category-22.html最終更新 2019/07/19
- 2015/10/25(日) 20:17:39|
- レンズの話題
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今回はTestingのレンズから。
買い物ついででなかったら、もう少し流木1本とレンズ1本だけで粘れました。
- 2015/10/19(月) 20:54:24|
- 京成とその直通先
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管理人が企画を忘れるほどに成長しているこのコーナーです。
今回も画像がありませんが、比較対象はズバリ
「フルサイズ」と「APS-C」です。それぞれの代表として、D700とD300で比較します。
各コマ共通事項は
「Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉」
晴天5200K スタンダード
1/6400sec F2.8 ISO200
歪曲収差のみRAW現像にて補正しています。

先手はフルサイズです。
イメージサークルを一杯まで使うので光量落ちが発生しています。フォーマットが大きい分、被写界深度が浅くなるので大きくぼかすことができます。

こちらはAPS-Cの作例です。
フルサイズ用のレンズを使っているため、収差と光量落ちが回避できます。フォーマットの関係で深度を深くすることができる反面、レンズによってはピントの位置が把握しづらくなる場合があります。
もう一つ行ってみましょう
各コマ共通事項は
「Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉」
晴天5200K スタンダード
F5.6 ISO200
歪曲収差のみRAW現像にて補正しています。

フルサイズは周辺が改善されます。被写界深度もF2.8よりも深くなり、APS-C機ほど深くなくとも立体感を得ることができます。

APS-Cではフォーマットの小ささが活きて、フルサイズと比較すると深度どころか画面がパンフォーカス風になります。
感想に入ります。
今回の比較は強行のオンパレードで、ものすごく極端です。
焦点距離は大体それぞれ200㎜程度で、ここの作例ではレンズの関係でフルサイズが実は1.5倍くらい不利です(言い訳)
F2.8の作例はF5.6時のEV値からたどっていき、光量落ちを無理やり起こしています。露出の基準は比較的多くやってくる銀色の車体であわせています。
F5.6時の作例は順光時間に八広駅に着くことができず、「逆にいいじゃん」なんて思いながらこちらは無理やり面トップにて出しています。右ハシの緑色でも、2つの差異が見えたりします。
あくまで今回の比較は優劣を決めるものではなく、単なる
参考になるかよく判らない微妙な資料に過ぎません。
「APS-C機とフルサイズ機を同条件でつかってみた」くらいの程度で見ていただければ、管理人としては幸いです。
今回の撮影は続編もありますので、一応程度でお楽しみに・・・
- 2015/10/08(木) 22:33:59|
- 比較小話
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ここは5ヶ月ぶりです。3年前と比べて手前の背の高い草が伸びてきました。
今日は咄嗟に撮りにいこうとして行動できて正解でした。
- 2015/10/02(金) 20:41:04|
- 京成とその直通先
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なんだかんだで上手くストレスが発散できたようで、左耳でも音程がとれるようになりました。
んなわけで、10本毎になにか飛び出す回がやってきました。

Ai-S Nikkor 50mm F1.4です。
逃げも隠れもしない「標準レンズ」です。

まずは絞り開放から1段絞ってF2での作例です。
厳密に周辺を気にしなければ、安定をとった場合の解像する最低ラインだと思います。

開放はというと少し解像力に欠けます。
というより被写界深度が極端に狭いというのと、まず街の規模くらいなら光量に困ることが少なくなりましたので、絞って使うことをお勧めします。

そもそも50mmといえば、広角・望遠ともに大きな誇張のない基準のレンズです。これより長かったり短かかったりすれば、それらとして該当します。
裏を返せば、切り取り方次第で様々な表現が楽しめます。

絞って遠景も1コマ。

F2での作例です。敢えて手前に情報を与えることで、50mmでも広角レンズのように見せることもできます。

こちらはF4で。

こちらはF11で撮影したものです。被写界深度が深くなり、パンフォーカスなんて呼んだりしますね。

※踏切内にて安全確認後撮影
ぼけは普段からH Auto 50mm F2を慣れているせいか、そつない纏め方なレンズだと思います。

見せ方によってはもっと望遠で撮ったようにすることもできます。
明るい時間のWBは晴天一択なのですが、少し黄色に寄るようです。

わかる方なら内心で「もっと寄れ」って言いたくなりますよね。

暗くなっても明るいF値がカバーしてくれます。

単焦点レンズの強みは明るさにあると思います。
感度は3200。解像ギリギリのF1.7付近で1/350secが出せたので、少し振って周辺も気にならなくします。

F2.8寄りの半絞りにて。シャッタースピードを稼がねばならない場合は多々あると思います。

F2付近で寄ってみました。

APS-C機(D300)では少し長い75mmの中望遠レンズになります。
オーバー目に出しておりますが、F11まで絞りますとキレキレな画面を得られます。

開放にて。50mmの単焦点レンズ4本を同じ場所で使って撮影しました。

F2にて。

こちらは開放です。この2コマは4800K マゼンタ半段、 スタンダードで作っています
↓下のリンクは同じ時間と場所で撮ったレンズの紹介ページへ飛びます。
NIKKOR-H Auto 50mm F2NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4Ai AF Nikkor 50mm F1.8D溢れそうになってきたので、フタをして感想に入ります。
今回改めて試用してみて、深度の浅さと明るさに思わず「おっ」と言葉を漏らしてしまいました。
基本に立ち返るという意味で、今回は敢えて当規格を選びました。今も写真学校でいちばん最初に持つのは50mmで、ここから様々な撮影方法を覚えたり、課題をこなしていきます。
1歩寄る、引く、浅くしてマクロ風に使う、狭い空間で点を置く、お守りで忍ばせる……。使い方は撮り手にかかっている万能レンズです。もっといえば完全にレンズで遊ばれることのない、また、誤魔化しが通用しない難しい玉と意味をとることもできます。
私は35mmをベースにしている(執筆当時)ので、切り取りたい画面に1歩届かない場合や、強調して見せたい場合の補填役として使うことがあります。第2の懐刀といった具合ですね。
解像力はMF規格の50mmの中ではかなり安定の部類ではと思います。シャープネスも勿論あるのですが、先に出るのはニッコールオート規格ほど強くないキレとコントラストです。この味付けはどんな局面にでも合わせやすいです。そのため、ビギナーの「うまく撮影できない」は…そうですね、レンズの責任ではありません。
最初の1本として持つとするならば私は推せます。最新レンズで将来的に固めたとしても、表現ツールや大きさ、明るさといった点で恐らく手元で生き残れるくらいの目に見えないスペックは備えていると思います。
なお本レンズは現行品です。1981年リリースのMFレンズが新品で手に入れることができるという点は、大きいかもしれません。
久しく50mm F1.4という規格を使って、自分の手札が再確認できた1本でした。
↓メーカーのページはこちら↓
http://www.nikon-image.com/products/lens/nikkor/ai_nikkor_50mm_f14s/最後にちょっと諸元
Ai-S Nikkor 50mm F1.4
最短:0.45m
絞り開放:F1.4
レンズ構成:6郡7枚
絞りばね枚数:7枚
フィルター径:52mm
INDEXページはこちら↓
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-category-22.html最終更新 2019/01/30
- 2015/10/01(木) 22:10:01|
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