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酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

【写真の効能書き】 第18回 28mmの使い方(実践むけ


_DCC5548-501.jpg
お待たせいたしました。

28mmの実践的な使い方について載せてまいります。
なお、自己流の覚書につき、読み手のことは一切考えておりません。

また各項目とも、目的達成に近い場所を意識しているため、作例画像は満足といえるものではありません。諸々あらかじめご承知おきください。

作例画像は、記載のないものはFXフォーマットのD4・D700にて撮影したものです。



・空間の作り方 

_DSC3645-501.jpg


_DSC3647-501.jpg



まずはこちらの2コマをご覧ください。歩道橋からの作例です。
手前から奥までの空間をみせたい場面で、主な差異は手前の欄干を入れてないか、入れたかです。


_DSC3645-501_01 yuudou

赤い矢印青い矢印からのパースを利かせ、奥の最遠点へ向かい距離を設けています。

茶色の矢印は高い位置からの撮影であること、建物のラインで奥まで繋いでいます。


_DSC3647-501_01yuudou.jpg

この作例、極端でありましたが、手前に欄干を入れるとこうなります(個人的解釈)。

主な違いは
・最近点のスタート地点が欄干へ変更
緑の矢印から奥へ。茶色の矢印とぶつかる場所でさらに空間を設けます。
赤い矢印も延長。距離を設けています。


広角レンズは手前の情報をどう画面内で切り取るかに係ります。28mmに留まらず、24mm、18mmといったもっと数字の若いレンズでもこのやり方は応用できます。

要するには、手前をどう生かすかです。




・パースをより使うには

_D7X4025-501.jpg


       _D7X4026-501.jpg


制作課題や、クライアントから縦位置・横位置の指定をされていないのなら、難しく考えずに密度や奥行きのラインを見てみましょう。

28mmはもっと若い広角とは違い、狭い空間ほどパースを協調できます。ここのさじ加減で今いる立ち位置の広さ・狭さを身に覚えさせていきます。



・レンズの収差を使う・回避する

_DSC3136-501_2019060223532127e.jpg
F5.6時

_DSC3134-501.jpg
F2.5時(開放)

レンズの数字で見られるスペックや、出される絵ピンキリです
特にこの記事で使っているTAMRON 28mm F2.5(02B)は古いMFモデルにつき収差が顕著にみられます。

収差に関してはレンズのモデルごとに挙動は異なります。本記事の作例通りにはいかないことがありますのでご自身でよく調べましょう


_DSC4116-501.jpg
F16

_DSC4112-501.jpg
F2.5(開放)

周辺減光の絵(なし/あり)


      img605-501.jpg
F2アイレベル RVP100(+1増感) GT-X830

逆光時にハレーションやゴーストを使う例もあります。



・光源を使う  
     
_DSC3090-501.jpg

ここで色と、光源による色反射の凹凸を読み切り、
それらを密度計算に組み込みます。

明るい部分を使い一部のスポットへ配置、暗い部分との差別化をすることで空間を設けることもできます。


       _DSC3461-4000-501.jpg

こちらの作例では収差もつかい目線誘導に一役買ってもらっています。

このような場合ではあらゆる方法で手前の情報を切ることにより、使った焦点距離を隠すこともできます。



・流れをつける

_DSC5552-501.jpg
1/15sec

さらにシャッタースピードの露出ワークも加味します。

_DSC3679-501.jpg
1/45sec


_DSC9532-501.jpg
15sec (三脚使用)

なお、被写体のぶれる量は足の速さと露光時間によって変わります。
シャッタースピードが遅くなれば遅いだけ手ぶれが発生します。




・・・。
結局つかいどころはどこなのか?



近ければ奥行でみせる。
遠ければ手前をみせる。
被写界深度を肉眼で見極める。
まわりの流れを見極める。

img612-501.jpg
F2アイレベル RVP100(+1増感) GT-X830

要するに鞄に入っていれば何かしらに使えて、
被写体を強調させる、
広さをみせる、
画面に空間を与えるなど、撮り手が写真機とともに付加価値を付けていくところにあります。

50mmと似てパースこそあって差はあるものの、そこまで大きな誇張表現はありません。



       _DSC3176-501_201906031128094d7.jpg

画角75度の中に自由があります。



筆者がたびたびTwitterや本ブログで申し上げる密度について

いわゆる前回の記事で申し上げました「広い場所」と「狭い場所」。
条件によって具体的にどのくらいを差すかは変動しますが、
畑・水田のど真ん中で撮影する場合と、乗り物の車内・学校の廊下といった建物の中といった具合。

カメラをもって立っている場所からみて、最近の場所から最遠の場所までの線引きできまります。


自分の視点はひとつ。周りの流れは必ずあり、写真機までの距離には間接的になにがあるのか
勝手な憶測でありますが、これに慣れると望遠レンズの取扱いに困る事は微塵でも少なくなると思います。


筆者は「習うより慣れろ」で2012年から28mmを扱っております。感覚派としてのアウトプットはこのような感じ。
もし実践される方がいらっしゃるとするならば、まずお住まいの地域や通いなれた場所で、じっくり撮影して視点を覚えていくことから始めるといいと思います。






実際、多くのレンズを扱っていく中で、周辺減光や非点収差はこの辺から知り、画角や絵の作り方は大学からバス代をケチり帰り道で覚えました。



今回のまとめ
画面内でのスペース埋めの勘定合わせだけではいつか頭打ちになります。


最終更新 2019/07/12


ここでの作例は、
すべてTAMRON 28mm F2.5(02B)で撮影しています。



  1. 2019/06/03(月) 12:28:28|
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【写真の効能書き】 第17回 28mmの使い方(入門むけ


久しくこのカテゴリの中身を更新します。 思い付きで書きます「○○mmの使い方」です。

KIMG0859-501.jpg
今回は広角レンズであります28mm。

一般的に50mmより若い数字は「広角レンズ」と定義されます。その中でも28mmは入手が容易で安価なものが多く、かつ多くのズームレンズのカバー範囲でのあるメジャーな焦点距離の一つです。

使う機体はFXフォーマットのD4・D700で進めます。


_D7X4219-501.jpg
まずは素でどうみえるのか。画面の四隅に注目です。

F16まで絞り込み「パンフォーカス」で撮影しています。広いレンズほど被写界深度をより確保しやすくなります。


_DSC3186-501.jpg
広い場所で撮影した際の様子。 


_D7X4247-501.jpg
狭い場所で撮影するとこのようになります。

壁のある場所や物が近くにある条件では「パースペクティブ」が目立ちます。


       _D7X4063-501.jpg

被写体に寄って撮影すると手前は大きく奥は小さく写る特徴があります。


_D7X4011-501.jpg
以前、同じ場所で50mmを使いました。

どのように違ってくるのか過去記事も併せてご覧ください。



まとめます。

この焦点距離は使い様が幅広く隠されております

初めて扱う方、慣れていない方は、
画面内で一番「近い場所」と「遠い場所」を意識して撮影してみてください。併せて『周りに何があるか』の観察も重要です。


3次元で見えている状況をいかに2次元の媒体へアウトプットできるかが最も重要になります。

今回の記事で扱ったTAMRON 02B(28mm F2.5)はこちらで作例をのせています。併せてご覧ください。。。






今回は簡単なご紹介でありましたが、より楽しく撮影できる応用編も検討しております。。。

_D7X4228-501_01.jpg
↑応用編へのヒント





最終更新 2019/06/01
  1. 2019/06/01(土) 00:18:10|
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【写真の効能書き】 第16回 画角ごとの「ぼけ方」

梅雨時でございます。

今回は、第12回で取り上げました画角に関係することを、別の側面から見ていきたいと思います。どのような事を載せていくかと申しますと、「ぼけ方」の違いになります。



比較の仕方はFXフォーマットのD4を起用。

レンズは望遠側から
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4
・AF-S Zoom-Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G ED (IF)を用います。

対象物の上下の寸法が、フォーカスフレームくらいにかかる程度の大きさで撮影し、F値はすべて統一しF5.6とします。

なおレンズの最短撮影距離をふくめ、対象物の大きさに少し誤差があります。そちらよりもぼけの量にご注目ください。



_DSC5221-200.jpg
200mm(1.5m)


_DSC5222-135.jpg
135mm(1.2m)


_DSC5223-85.jpg
85mm(0.7m)


_DSC5226-50.jpg
50mm(失念)


_DSC5229-38.jpg
38mm(0.38m)


こんな感じです。なお、実際に離れている距離を正確にメモしてあるもの()で記載しています。

違いをわかりやすく簡単に見せるため、近寄ったものを対象に選びましたが、5m~50mくらいで同じ条件をつかって試してもぼけの量はかわります。そのほか距離は一定でもF値でぼけ量はコントロールできます。

今回の内容を解りやすくまとめますと、焦点距離が大きい数字の長いレンズであるほど大きな「ぼけ」が得られます。



今回の警戒標識:ピント注意!!
  1. 2018/06/15(金) 12:13:15|
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【写真の効能書き】 第15回 鉄道写真 -その2- 動いている列車を撮る

鉄道写真まわり 第2段です。

前回は停車中でしたので今度は「走行中」の列車の撮影方法について触れたいと思います。


まずはどんな場所で撮影するかですが、ざっくりいうと駅の先端か駅間になります。この昨今、駅名や路線名に「撮影地」とつけて検索をかければ、たくさん出てきます。近所で良好な場所をまず探すのが手頃です。

当ブログにも、どういったものか少し用意がございますので、カテゴリの「撮影地ガイド」にも飛んでみてください。



また解説に入る前に、
疑問が発生しましたら他媒体を参照したり、ご自分でやり方を開発したりして、本記事群はあくまで「きっかけ」としてください。

このほか、解説で制作した作例でございますので、結果が満足な完成度でない場合が多々発生いたします。目的を設けて動き、設定してしておりますのでこの点もご容赦ください。






DSCN2039-501.jpg
プリントを踏んでマージンをとって枠内に収めればいいのは変わりません。
停車中と違うのは相手は動いているということです。列車の頭と最後尾が画面内のどこに来るか想像しながら、画角を決めます。まずは本数の多い路線(出来れば進入スピードもだいたい一定の場所)で練習していくといいでしょう。


つかうシャッタースピードですが1/500secか1/1000sec以上が原則になります。被写体ブレにつきましては、デジタルの場合は塗装の境目等を拡大してみますとわかります。




安全に関しては、とにかく線路に寄り過ぎないことが大前提になります。また駅係員など、指示があった場合はそれを優先とします。
あと差し当たってあるのは現場の定員です。撮影スペースには限りがあります(先着順)ので、譲り合っての撮影が絶対になり、余裕があったら後付を入れてあげるくらいはあっていいものです。 つねに周りの状況は把握できるようにしておきましょう。







下はありそうないわゆる失敗例です。

DSCN2025-501.jpg
後ろが切れている


DSCN2059-501.jpg
先頭が切れている


_D7X2273-501_20180422105147c9d.jpg
複線でありがちなのはこれです。これは「かぶり」とも言われ、こうなればどうしようもありません。諦めます。



今回のヒント
良好な編成写真はどんな所に気を使って撮られているか調べてみましょう。



この2018年に203系の2次車が出てくるのも珍しいかと思います。当時、私がCOOLPIX P5100を使っていたころの失敗らしい画像を今回は使いました。失敗を敢えて撮ると失敗に見えにくいのでなかなか難しい。。。

  1. 2018/04/22(日) 12:18:30|
  2. 写真の効能書き
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【写真の効能書き】 第14回 50mmの使い方

新年度ということで、初心らしいことを取り上げます。

_DSC7105-501.jpg
今回は、50mmの使い方をビギナー向けにざっくり解説します。


簡単な特長としては、望遠、広角の誇張効果がないスタンダードなレンズです。いまの大学の写真学科でも渡されるレンズは恐らくこの50mmです。APS-C機では35mm程度、M4/3では25mmのレンズを用意すると本記事と同じ結果が得られます。



_DSC0564-501.jpg
手前、奥に情報を入れることで広く見せることができます。絞りはF8、F11など絞り込んだ数字にします。

ここでは列車の先頭から7両目まであることで画面内に距離が生まれ、空間がうまれます。建物の存在も同様です。


_D7X1211-501.jpg
こちらも同じやり方です。この場合は明暗差でみせています。



_D7X1163-501.jpg
今度は撮影対象に寄ってみます。
設定はF2.8付近で明るさを活かしてぼけを作り、ここでは望遠レンズ風に作っています。


_D7X1200-501.jpg
これはその逆パターンです。大胆に前ぼけがあることで、目線を奥の遮断機付近に誘導させることができます。



_D7X1142-501.jpg
少なくともNikonの50mmは0.6mか0.45mまで寄れます。被写界深度を浅くとってマクロ風にみせることも可能です。


_D7X1168-501.jpg
改めまして申し上げますと、広角のパース、望遠の圧縮効果がありません。


引いた絵から徐々に寄った絵までのせたところで、最後に解説いきます。

標準レンズの50mmは47度の画角(見えてる範囲)の中で常に撮り手が動くのと、被写界深度のコントロールが重要になります。
まだ慣れない方にはすぐピンとはこないと思います。もし撮影時に余裕があったときは、時間をかけて丁寧に撮るように動いてみてください。この繰り返しで頭に写せる範囲がわかってくるようになり、先読みで動けるようになります。


_DSC0673-501.jpg
こちらはISO3200で1/60sec F2.8です。街中の明るさですと夜間でもISO3200で おおむね手もち撮影が可能になり、撮影できる時間帯を伸ばせます。
手ブレ回避の目安ですが、焦点距離の数字より高い数字(50mmなら1/60sec)で撮影していけば問題ないといわれています。過信せず、安全圏の数字を確保するか、きちんとホールドしてブレを防ぐようにしてください。

この50mmのメリットは安いコストでF1.4ないしF1.8の明るさも同時に手に入ります。今記事で使用したレンズであります「Ai AF Nikkor 50 mm F1.8D」は、新品でも2万円程度、中古では1万円台で手に入る手頃なレンズです。


今回のヒント
_DSC0511-501.jpg_DSC0514-501.jpg


↓本レンズで撮影したものが、こちらからも見られます。お時間がございましたらお役立てください。
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-entry-858.html


↓50mmの作例をもっと見たい方のために別規格の50mmを紹介しているリンクを用意いたしました。
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-entry-584.html


最終更新 2018/05/01
  1. 2018/04/04(水) 22:53:03|
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鉄道撮影と駅訪問を主体に活動中です。
今日も、きっとどこかの線路脇にいます。

レンズの作例は、
カテゴリ内の『INDEX集』からどうぞ!!

Party now(2019/06/25)
Body
・D4
・D700 × MB-D10
・D7100
・F2 Eyelevel(black)
・F-501

・Konishiroku Pearl II
・LUMIX DMC-GF1(借入中)
・Zenza BRONICA S2(入場中)

Lens
・GN Auto NIKKOR·C 45mm F2.8
・NIKKOR H Auto 50mm F2
・NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4
・NIKKOR P・C Auto 105mm F2.5
・TAMRON 02B


・AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR
・Ai-S Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5
・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4

・LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
・COSMICAR TELEVISION LENS 25mm F1.4
・Industar61 52mm F2.8

Scanner
・EPSON GT-X830

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