FC2ブログ

酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

2018年2月2日 三江線 422D


_DSC2516-501.jpg
D4
AF-S Zoom-Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G (IF) 石見川越方面をのぞむ



自身はいま 最中にいる』

420Dを撮影後、約1時間後に通る422Dのためにそのまま隣の鹿賀駅まで徒歩で向かいます。限られた本数で相手をするこの行程では徒歩がもっとも使えて使えない。そして、やりなおしが利かないともなれば割り切りと賭けで挑む、経験に完全依存する作戦となります。道中、水門を使った面重視のカットや連続して在るトンネル抜きのカットなど、選択肢によっては挑んでいたものを横目に、「これを選んでいたらこうなっていた」の答え合わせを行いながら、湿った道が乾いた目に続きます。

鹿賀駅は毎シーズン訪れているちょっとした定点観測ポイントです。
2017年3月到達時の動機は「コインレストランかわもと」で自販機のうどん(とろろ昆布と柚子が効いて美味だった)と石見川本駅まで徒歩で向かうことの可能な範囲の距離であったため、そして、定番ポイントである、高低差のある個所から駅を印象的に狙える場所に腑に落ちたという実直な点。


       _DSC2551-501.jpg



       _DSC2565-509.jpg



       _DSC2591-501.jpg
D4 (3コマとも)
Ai AF Nikkor ED 300mm F4S(IF)

鹿賀駅を見下ろせる場所で今回も狙うことにしました。

霧は気まぐれに筆者の狙いまでさらうのか。奥行きの消失は相当に痛ましいものを受けました。1つ目の画像の上三分の一で画面に至大さを叩き付ける意図は固まったも同然であり、ぜひともこのシーンは持ち帰りたいと思う高まりぶり。これを裏切られ、キハ120の置き位置がここの争点へと移りました。

結局、422Dが来る瞬間まで霧はそのまま、焦れる気持ちだけが被写体の鈍足さに絶えず募っていきこれが焦れる。D4のバッファは気にしない程度にセーブしながら「目標ポイントに置きピン→来たら撮影」の繰り返し。焦るな、次はない。




       _D7X8870-501.jpg
D700
AF-S Zoom-Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G (IF)

_1290120-501.jpg
DMC-GX7
LUMIX G VARIO 14-45mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.

路面とガードレールの隙間から狙う一幕が終わって、ホームに進入する手前の曲線でD700。

停車ののち、力行が始まってからはGX7。
苦し紛れに写ルンですも投入しました。伸び率を犠牲に堅実に数を稼ぐ方法も有効な手段としたのでしょう。「まあいいや」で片づけた記憶があります。

筆者は昼過ぎまでこの近辺に閉じ込められました。江津方面へ戻ろうにも、鹿賀駅の時刻表をみても13時58分発の426Dまでなく、時計は9時を回らない時間です。橋を渡って自販機のうどんも考えましたが、これは却下。対岸の国道とは反対の道で石見川本駅まで歩いていたら、隣駅の因原駅付近のバス停よりバスが拾えたのでそのまま直行の運び。予定よりも相当早い到着でありました。


線路が生きていたころの何もない時間が本当の至福なのかもしれません。
『駅の大きいコインロッカーにリュックを座らせ昼食の店を探した。』唯一、筆者の旅で行われたいかにもマトモそうな事案です。

この後に幸いはありました。大雪で運休していた中、同年の1月16日より江津~石見川本間の復旧に続いて、浜原までの運転再開がこの日より叶いました。もしそのままであればダイヤの変更点を抑えに入ったと思われます。
1か所だけ机上ロケハンの裏付けで、駅の北側にある仙岩寺へ向かおうとしたら『落石発生につき 通行止め』の看板と、歩行者も通行してはならない赤色の道路標識があり引き返し。はい、大変マトモな旅になりました。


致し方ないので木路原方面へまで歩いていけば、面縦ができる場所を見つけたので嫌々抑えて戻ったのでした。


       _D7X8972-501.jpg


マトモな旅とは。
石見川本を13時45分にでる426Dでの道すがら、『川戸~川平間で線路陥没』との報が入りました。列車は田津駅まで進み、ここから乗務員がまわって乗客の行先を訊いて回っていました。2両の列車には20人も乗っていなかったと思います。「浜田」などの直近の大きな町がある中で、筆者はなぜか「サンライズ」と回答をよこすよそ者ぶりが露呈しました。

結果は遠方の目的地へ向かう客を優先してジャンボタクシーでの脱出となり、第三次アプローチがまるで、ゲームオーバーに重ねて電源オフのようにあっけなく幕を閉じてしまいました。


3月の再訪を強く願って、このときは江津へ勤しむ状況を愉しむほうが楽しいのでした。







  1. 2021/02/02(火) 23:37:17|
  2. あの日、あのとき
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2018年2月2日 三江線 420D




 人生初の寝台特急「サンライズ出雲」で揺られること10時間。そこから普通列車に乗り継いで西へ、西へ。明けぬ幡生から、さんさんと陽が照り付ける広島から、今回は朝を迎えるべく東京から乗り換えずに伯備線経由。3方向からのアプローチは、こうしてすべて埋められました。初日は三江線と益田~浜田を代走するキハ47が秤にかけられ、江の川の鉄橋を渡り切るまで悩んだ末に後者の撮影を撮りました。

浜田での夜更かしで目覚めると、慣れた足で320Dから始まります。これに乗れば江津を5時53分に出発する三江線の始発に間に合います。2017年3月のアプローチでも乗車したこの列車では、朝から缶飲料の酒をたしなむ理解のありそうな紳士に絡まれて、下車する石見川越までは大変早い到着なのでありました。御仁の方々も三江線に乗りに来たということで、愉しみは分けたものとします。 車外へ1歩でも出たら、そこは、『列車1本でも逃したら致命打を食らう世界』


 _D7X8785-509.jpg
D700
AF-S Zoom-Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G (IF)


 このころの三江線といえば、大雪の影響で三次~浜原間が連日運転見合わせとなり、「このまま廃線までいってしまうのか」という声も聞かれました。降り立った石見川越も、残雪が少し残る小駅で、たたずまいはどこにでも在る静かな貫禄を放っていました。もっと見物したい願望を阻むように上り列車の時間は一刻と近づいて、本能的に歩き出します。比較的寒い時季は2017年3月でも経験済みで、霧が包み、空気は重く、密度との小競り合いが想像に越したものではありませんでした。



_D7X8840-501.jpg
D700
Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉


手前マージンをD4で、D700では奥のない奥行きで。朝の上り列車である420Dは練り歩くように去って行きました。



『霧の向こうに街がある





  1. 2021/02/01(月) 23:39:56|
  2. あの日、あのとき
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2017年9月9日 三江線 432D


_DSC2015-501.jpg
D700
Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉


立ち客が出る程度に混雑した429Dで移動し、やってきたのは石見都賀です。道中、すでに太陽の高さと雲行きを心配しており、現実は差し迫ることとなります。




駅から歩いて20分程度だったか、次第に太陽は雲の下に落ちていき、次第になくなる露出を心配していきました。


もう奈落へ一直線。いくら「制限30」の標識だらけの三江線とて、ここでは60km/h以上で通過してもおかしくない区間。1/500secはISO感度設定は1/3と1/2ステップで重ねていき、苦し紛れ、D700の昼行許容としていたISO1600をたたき台としました。



「(キハ120の長さの見積もりは? 左の建物は? 川は? そこの屋根どうするの? )」
立ち位置は線路から離れた車が通れる程度の道路でした。坂道となっていて、線路に対して少しでも動けばナナメの移動となります。初見の場所では選択肢を増やせば増やすほど悪循環です。


「(万事休すかもしれない)」

「(建物マージン確保 川は?)」


「(ここにする)」 







_DBC3751-501_01.jpg
D7000
AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR II


ここの一幕はあまり記憶がありません。目の前に与えられた条件に対して必死の抵抗だった気がするのです。

夢中で撮っていたとも考えてしまいそうです。


急な作戦変更は冷静さを欠き焦りをもたらし、すべてを振り出しへと運び、当初狙おうとイメージしていたものを取り壊していきました。と申し上げるべきなのか、イメージのズレを修正する能力が単調に欠けており、これは撮り手の練度不足です。

また、ここではD4への主力置き換え計画が浮上するきっかけにもなりました。



今になっての見解としては、
・浜原~口羽間を、三江南線・三江北線の末端同士をつなぐ高規格区間をこのシーンで表現した点。
・中間の区間であるこの駅間を撮るか、北線、南線で複数のカットを稼ぐか。すなわち、『1を得るために3を失うか、不確定の3を得ようがために1をも失ってしまうか』。
・この結果は、翌年の『山陰迂回貨物』の撮影プラン構築に大きく引き継がれることになります。




img158-501.jpg


160-501_2020090710381920b.jpg
(下から2コマ共通)
小西六Pearl II RVP

欲しいものが得られずとも、最後まであきらめてはなりません。拾えるものは拾って帰りました。



灯りは人を受け入れる格好を灯していたように思えます。

せめてもの弔いか、セミ判の火力とヘキサーレンズが確実に捉えたのでした。


  1. 2020/09/09(水) 18:15:17|
  2. あの日、あのとき
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2017年9月08日 三江線 428D・427D 



163-01-501.jpg
小西六PearlⅡ RVP


バスで移動しております。この日の筆者は芸備線で昼頃に三次へ。暑さは相も変わらず、ひとしきりの時間を経ての移動です。

1日1往復の備北交通バスで、三次から国道54号線・県道62号線を経由して作木口~江平駅間の停留所で下車します。
三江線を公共交通機関だけで回る場合では、バスの利用も手段に入ります。手数は根本的な撮影回数。すなわち、鉄道だけでは限度があるのです。この日の午前中も、山陽本線のセノハチにて八本松まで戻らずに芸陽バスで脱出したり、前回の三江線アプローチも岩見交通バスを使ったり、583系ラストランの移動もタクシー代わりに最寄り駅ま利用したり、この年度から撮影スタイルの拡張が始まったようにも思えます。

降りた停留所名がメモになく定かでないのですが、右手に郵便局が、左手に小川がある場所が記憶にあります。
「もうちょっと乗ればよかったか・・・」損した気分は運賃箱の先で得るものとなりました。最終的にこのバスの行先は石見都賀の辺りまで向かうものです。



今回は、もしお時間に余裕がありましたら地図を片手にご覧ください。



撮影目的としては口羽で折り返す428D・427Dを逃さない手は無いため、ここから撮影地の調査を開始。Google MAPにて目星だけ付けていた箇所をと立地を歩いて確認します。日差しが照り付ければ暑い初秋特有の暑さの下、国道を北上して時間をみながら行けるところまで立地を見て引き返し、線路のある対岸へ渡れる「丹度橋」を場所と定めました。

坂を下れば江平駅がありコスモスに目をとられました。1面1線で、ホームの途中から新規に柵が設けられて入れないようになっている以外は、なにか特別に秀でた様子の駅ではありません。小さな佇まいは新宿駅と並べられるれっきとした施設です。時が来るまでの器に敬意が自然と湧きながら、中判カメラの小西六 Pearl IIを使って、ブローニーフィルムの交換を行える程度の余裕を撮影で消化するほど、何か拾っていこうと思わせるものがありました。

切り取ろうと思う画面がいくらでもできるとわかると、D700に、D7000に、Pearl IIにと仕事を振ってしまいそうになります。終始、1発目の三次から来る428Dの直前まで迷っていた記憶があります。

「(なにか動くものを視認した)」
自動車ではない。遅い。目標が現れた事態を受け入れるとともに、結局3台を稼働させるだけの余裕を充てていました。


_DSC1522-501.jpg
D700
Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D

復路の427Dまで20分の猶予は立地を気にしていたような覚えがあります。

そのほかは特段、拘った意図はなく列車はおまけ。「ここに鉄道を敷いた事実」だけを前面に展開していきました。



呆気のないものでした。乗りたい列車の432Dまで余裕がたくさんあり、道中、降りたバス停の近くにある『川の駅 常清』小休止を挟みながら、隣駅の作木口まで。


そして、漂うように日本海へ。





  1. 2020/09/08(火) 15:24:24|
  2. あの日、あのとき
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2019年6月13日 1283列車 特急しもつけ  新古河の築堤

_DSC4986-501.jpg
D4
Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉


 昨今の事情とダイヤ改正で、この度ひっそりと定期運用を失った東武350系は、今後どのような処遇となるのでしょうか。

 1年前、また2年前、夏至が近くなると栗橋~新古河の築堤へ赴いたものです。無論、夕方の時間帯を走行する東武350系の撮影が、形式の優劣ではなく、被写体の側面から見て面白かったからです。今回は新古河駅から、時間をかけてゆっくり40分ほど歩いて現場へ向かいます。こういった「他を考えなくていい」撮影では余裕をもって現地を目指していくために、ロケハンも敢行できました。


 さて、現場に着いてしたことといえば「押し」と「引き」の相談から。135mm以上で狙うのは立ち位置と距離からして必然であり、面の確保はどうしていくか、4両をこれで賄えるか、、、はい、でました。

「Ai-S180mm F2.8があればよかった。」

中望遠レンズは扱い者によって得手不得手と波長が合う、合わないがあるものと筆者は考えます。筆者の場合はもっともよろしいと身が判断するレンジが概ね85mmか180mmなのです。毎度のごとく、180mmが適当と思える現場に当たると物欲が並走してきます。辺りがだんだんと暗くなってきました。


18時58分に通った東武6050系に露出ワークを助けてもらい、うまく白い塗装のディテールを残せるラインをとって極めつけは車内灯。運行図表において、完全な真っ暗にならない段階での走行シーンの撮影としては北限となりそうなこの場所で、確かな勝ちを得た瞬間でありました。


 うっすらと、いいえ、明らかに殆どの乗客は杉戸高野台までで降りてしまうのを乗る機会で目にしました。いつ消えてもおかしくはないと考えていたのですが、まさかですね。

もし好きであるならば、後悔はしない程度に自らの意思で動いておく。兜の緒は締めておく必要がありそうです。



  1. 2020/06/22(月) 22:20:59|
  2. あの日、あのとき
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

放問者

Author:放問者
御アクセスありがとうございます。

近年は残り少ない都営5300形を集中狙い。
今日も、きっとどこかの線路脇にいます。

レンズの作例は、
カテゴリ内の『INDEX』からどうぞ!!

Party now(2021/04/03)
Body
・D850 × MB-D18
・D700 × MB-D10
・D7100
・F2 Eyelevel(black)
・F-501

・Konishiroku Pearl II
・LUMIX DMC-GF1
・PENTAX Q



Lens
・GN Auto NIKKOR·C 45mm F2.8
・NIKKOR H Auto 50mm F2
・Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
・NIKKOR P・C Auto 105mm F2.5

・Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D(借入中)


・Ai AF Zoom-Nikkor 18-35mm F3.5-4.5D ED (IF)
・AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR
・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉
・Ai-S Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4
・SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports

・LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
・COSMICAR TELEVISION LENS 25mm F1.4
・Industar61 52mm F2.8
・01 STANDARD PRIME
・02 STANDARD ZOOM

・SIGMA TELE CONVERTER TC-1401

Scanner
・EPSON GT-X830

Lens testing 3

Twitterもやっております。フォローはお気軽にどうぞ
ID:@untenteisya_

ブログ内の画像の転載は認めておりません。

最新記事

カテゴリ

未分類 (4)
写真機とレンズ (163)
レンズの話題 (120)
INDEX (1)
機材インプレ (29)
比較小話 (6)
F値ごとの変化 (7)
写真の効能書き (22)
べんりなもくじ (1)
撮影報告 (414)
JR系統 (122)
京成とその直通先 (172)
名鉄 (4)
東武 (39)
小田急 (7)
東京メトロ (4)
新金線関連 (45)
中小私鉄・三セク・軌道線 (20)
その他コンテンツ (318)
作品といえそうな作品 (59)
停車場目録 (71)
乗車メモ (6)
つまらない話 (93)
どこどこに居ます (54)
あの日、あのとき (35)

カレンダー

03 | 2021/04 | 05
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

FC2カウンター