酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

2014年12月25日 特急北越1号 倶利伽羅カーブ

_DSC1386-485.jpg
D700
Ai-S Nikkor ED 300mm F2.8 IF NEW


 学科の卒業制作を1番乗りで提出を終えて、向かうことを拒むものはすべて無くなりました。「ムーンライトながら」に決戦兵器をも乗せて深夜の東海道線を下り、米原を経由してこの回もやってまいりました。最後の特急街道でもあります北陸本線です。

24日は、「北越5号」で運用に入っていた485系T18編成を決めて、この日は無事に作戦終了。地鉄の寄り道とスナップを噛んで行きつけのネットカフェで夜を明かします。


 倶利伽羅駅から現場まで歩いていると、しんしんと、茂みに落ちる雪の高い音だけが聞こえます。
 踏切を越えて荷物を降ろしてからサンニッパを装着。ファインダー覗いた光景は大舞台でした。ISO3200で1/45sec F2.8がいい程度にまだ暗く、この段階では暗中模索の状態でありました。「サンダーバード6号」でピント追従確認と露出チェックに使うと煌々と明るい車内灯に随分と目がいきました。重ねて続行する貨物列車であることに気づいてしまったんですね。

 露出1段分ほど明るくなったところで踏切が鳴り出し、時間も頃合いでした。遠くから聴きなれた重厚な低音がやってきて、カーブの先から徐々に明るくなっていくと思うと、姿を現したのは「北越1号」に充当した485系3000番台R21編成でした。「せめてT編成がよかった」の落胆が支配しながらも重さ4㎏弱の重石でMF追従を開始します。このカーブで300mm固定ですと、6連との相性はよくありませんが、それは昼間に限ったことで、全ては光を見つめることから始まっていきます。
そうです、越後岩塚のフィードバックです。撮影地としての落としどころで決定打を確信し、画面むかって左に振れる位置からは何故だかあまり覚えていませんが、機体の重さは完全にパージされ、MF追従とパンもそこまで意識することなく左目が見惚れる余裕がありました。駄目かなとも思いつつも、不思議と欲しいコマ全部にピントが来てるんですね。あの浮いたような感覚はいったい何だったのでしょうか。いまでも本当に不思議でなりません。


 一連のExifデータを後日談として見返しますと、インカーブの面が当たるポジションまでと左への首振りで露出を1段変えていて、要素を見切っていました。また、上沼垂色にしても3本も居た国鉄色しても、同じように狙えたかと思うと首は縦に振れません。LED表示機と車体色に救われました。また駄目だったら駄目でいいからの挑戦要素が自分の流れを一気に変え、勝因となりました。画像は2017年版のRAW現像データです。

目当てが一通り通過すると、連れに「帰ってもいい?」と漏らした記憶があります。よほど嬉しかったのもつかの間、T18編成が北越3号に就くことをキャッチし、その後来る2本目の475系運用を捨てて次の現場に向かったのでした。


あれから北陸はまだ見ぬ土地となり、掛けてきたものはほぼ全て消え、行く場所は変われど本質を掴み取るために懲りずにまた出かけます。突き動かす何かに導かれながら、信じた写真機とともに。

  1. 2017/12/25(月) 06:51:46|
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2015年8月11日 特急やくも22号 第2高梁川橋梁

_DSC1048-504.jpg
D700
Ai-S Nikkor 35mm F2

この日は遠征行程の3日目。茨木、広島で仮眠をとりながら戻りになります。

北陸での撮影から5ヶ月。その後は485系T18編成が両毛線に来るなど最後の活躍をしていました。そんな誘いを受けても身がついて行かなかった春を乗り越えて、今度はD700へのダメージがついに露わとなるときが来ていました。やけにCFカードのアクセスランプが点灯していると思ったら、2日目の夕方より電池の消費量が過多となり、入れっぱなしにしているとフル充電で50発も切れないくらいの異常事態に。片道800Kmを超え、初めての長距離遠征のため装備はD700とコニカSのみと航続距離を重視した結果が裏目に出てしまいました。撮影時における発生データは収集して積んでいても、肝心の旅におけるデータは皆無であると思い知らされ、連れにも迷惑を掛けました。
ですが幸いにも、メカは何ともなく撮影とCFカードに記録はできます。電池さえ抜いていれば一緒と翌日の朝には判り一息つけました。

さて現場は例外ない晴れの天気…晴れです。ポジションが見える平行道路から目測でレンジを割り出し、着いたところでこの場所を一目みて、Ai-S35mm F2を迷いなく出しました。下りの「やくも19号」を練習電とし横マージンの微調整をします。「いつでも来い」と意気込んで待っていると既に収拾はつかなくなりました。

ともあれまずは好きなレンズで欲しいものを得ようと動いたのです。今年の1月に再度訪れたときは護岸工事と思われる重機が入っているのを確認しました。できるならもう1度、陽のあたるこの橋梁で狙いたいものです。


この行程では戦後70年の節目に広島へ初めて行くこととなり、ほんとうの目的地であった御幸橋にも向かうことができました。手に職を付けた人間があの状況下で写真に収めようとした心境を、ごく断片でもいいからみて、感じてみたかったわけです。

終点を教科書にしたくないと。

  1. 2017/08/11(金) 17:01:50|
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2014年7月21日 懐かしの115系湘南色 稲荷山ストレート

_DSC0625-251.jpg

D700
Ai-S Nikkor ED 300mm F2.8 IF NEW

三年前。そうですね、それだけ時間もあれば多様なものが動きます。
2014年夏の篠ノ井線では、西線の十二兼~南木曾間にある橋梁の橋げたが流され不通になり、この回では383系の走行シーンを見ることはありませんでした。代わりは3両で211系3000番台の快速幕を見ることができました。

今作戦のスタートは前日より、卒業制作の素地が固まり小淵沢から小海線で後面展望しながら微速度撮影を慣行しました。この頃の卒業制作の計画は、L判で始発から終点までのカットをすべて刷り、ひたすら並べるというものでした。結局は制作者が考えるのを諦めて「鉄道に乗る」というところを焦点に、作品単体では意味を成さないものが出来ましたね。このほか上田でE2系や、同じく稲荷山で懐かしの横須賀色を思いついたように撮り、姨捨でも撮影と拾いながら進みました。目的地で連れと合流して翌日に備えます。

いちばん早く着く列車で現地へ着くと前列からまだ余裕がありました。レンズの選択は80-200mm F2.8Dと300mm F2.8でポジションと思考を往復した記憶があります。というのも、背景が高速道路で、ミドルレンジで撮る場合は抜く位置によって緑看板が入ってしまうのに加えて道路故に車が最悪入ってしまいます。画像を見ていただくと目を皿にしている方ならもう見えますね、決してこっちでも安全圏では無かったです。これを編集している時に気がつきました。結局は、線路からは離れた場所から後者で直撃を回避する選択をとりました。ライティングは夏の11時ともなればもうトップライトに近い高さまで上がってしまいます。

諸々は諦めてロングレンジのぼけとF値の余裕で挑んでいきました。切る位置は周りよりも確か早く…。


  1. 2017/07/21(金) 11:00:32|
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2016年6月19日 特急つばさ

02-252.jpg
F-501  Film:Kodak GOLD200
Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5


いまこれを書いている1年前は装備をf.64のショルダーに詰めているころだと思います。仕事から帰って、時計は23時半を回り、早急に各身支度を済ませるとそのまま再出撃です。友人と国道4号を北上、明くる日の5時半には現地に入りました。

既に置き三脚はそれなりにあり、私の目測で早々にポジション取り。D700に85mm F1.8、D300にAiAF80-200mm F2.8D、F-501には廃盤フィルムのKodak GOLD200をその場で詰め、もう1本のカーボン三脚にGF1をセット。各機体ごとにシビアなセッティングから我に返るたびに辺りを見回すとあれよあれよと場所は埋まっていきました。ついでながらこの時すでに719系は置換えの対象に充てられており、同時に撮っていった方も多かったと思います。

聞きなれた警笛が峠にこだまし、架線柱1つ奥のスパンでバッファ目いっぱいにD300からシュート。即座に左手でD700に差したMC-30を握り、F-501を肘に乗せて本命です。D700も見境なくバッファ一杯です。

ちょっとした物量もそうですが全てはF-501に詰めたGOLD200ですね。この頃より残すことに焦点を当てていました。復路も撮ったりですが越河のこのカットがハイライトとなり、そして、あの見慣れた原型が消える一つの足音を感じた1日でもございました。

昨今、189系の原色に流行りが行くとは世も末と感じております。



  1. 2017/06/19(月) 08:33:09|
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2011年6月7日 5258F

DSC_0349-501.jpg
D5000
SIGMA 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

大学生といえば時間割によって半ドンだったり、またその逆もあったりで定期券内でもあれば下車し放題という奔放ぶりです。画像のExifを調べてみると10時52分とあるのでこの日は恐らく3限スタートではないかと思われます。

何度か来ていて立地も解っている向ケ丘遊園の頭カーブで時間を潰すように数をこなしていました。8000形の幕車は待っていれば来ますし、Hiseも現役でしたね。ファインダーを覗いていて10時、11時の方向の人通りがしきりに気になる場所ではありましたが、安定した場所だったと思います。

来ればいいか程度に当時は思っていた、5000形・5200形が現れるとD5000の小さいファインダー越しに緊張が走ったものです。
このとき既に6連の編成はおらず、だいたいが3000形に無理やり押されるか、えらい力で引っ張られるのがセオリーだったため、後ろが8000形ときたものですから撮ったときはそこそこ嬉しかったですね。

もう6年も前ですか・・・。
  1. 2017/06/07(水) 10:52:12|
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Party now(2017/02/14)
Body
・D4
・D700 × MB-D10
・D80
・F2 Eyelevel(black)
・F-501

・LUMIX DMC-GF1(貸出中)
・LUMIX DMC-GX7
・OLYMPUS PEN-D
・Konishiroku Pearl II

Lens
・Ai-S Nikkor 35mm F2
・GN Auto NIKKOR·C 45mm F2.8
・NIKKOR H Auto 50mm F2
・NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4
・NIKKOR P・C Auto 105mm F2.5
・Ai AF Nikkor ED 300mm F4S(IF)

・Ai-S Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5
・AF-S Zoom-Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G (IF)
・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4
・AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR II


・COSMICAR TELEVISION LENS 25mm F1.4

・LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.(貸出中)
・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R(貸出中)

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