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酒々井の夜明け

多様なレンズを通して鉄道を見つめるNikon持ちのブログ 

分水嶺 【Nikon D2X】


_DSC6978-501.jpg
今回はNikon D2Xを取り上げます。

本機の発売は2005年2月25日。
12.4MPのCMOSセンサーを搭載した高画素タイプで、レリーズタイムラグは0.037秒。D1Xの後継モデルです。


▼投入経緯


投入日は2020年8月16日。

高校時代。大学入試の願書の証明写真を撮った業者が、本機で撮影していたのがきっかけで思い出が1つ。
本機は2009年ごろの最初の一眼レフ探しの際にも中古価格で10万円はざらにつく値札を下げており、大学生を経ても、「大して跳びぬけた物も無いのにいまだ高いカメラ」としての位置づけでいました。


Finepix S3pro、D60、D200、、、当初は「この辺りでゆっくり使えて絵にこだわりを持てる枠が欲しい」として、D80を運用した時期もありましたが違う回答となって手放し。以後も解消することなくこの枠は燻り続けます。ちなみに本機の相場は2018年あたりでもそれなりにする機種であり、机上スペックでの費用対効果を考えた場合では遠い存在でありました。


なぜか諦めることができず、この度、出物の値段に納得がいったためにD700とバッテリーを共用できるメリットを活かし、本機が何らかの事情で使用できなくなったとしても電池を活かせる資産として投入が固まりました。

そう、目的はバッテリー。投入コストの値札からバッテリーの値段を差し引いても十分楽しむことが可能と踏んだ筆者は、あきらめが半分つく買い物として、パッシブセーフティーを設けるプランとしました。品物の状態と在庫を予習してから、新宿の某店で出していただくと……。


「見た目がきれいだ」



モニターは特有のくもりがあるものの、こちらは他のD700や程度のかなりひどいD3などで再三見せつけられているために殆ど気になるものではありませんでした。
無事に確保するや否や、大佐倉~京成酒々井の田んぼで試運転を敢行し、一桁機特有のフィーリングがひしひしと。「これ銀塩だ」と思わせる操作まわりが印象的でした。


★15年前のカメラ
こちらは概ね憶測で述べます。

15年前は2005年。首都圏ではあの103系がまだ常磐線で爆走していた時代でもあります。忘れてはならないのは東海道本線のブルートレインも現役バリバリで、毎日のように発着があったこと。
当時のNikonのデジタル一眼レフカメラでシステムを組んだ場合、6MPのD100やD70がラインナップにあり、D70Sや入門機第一号のD50も未発表で、D200も同年の11月のリリースです。そこで投入してきた12.4MPの本機は破格のスペックでの登場だったのではと感じます。そのころ鉄はCanonでのシェア率があったそうです。

仕事方面においても引き伸ばしを必要としない媒体で出番があり、夜間の手持ち撮影の部類を除外のもと、本機から仕事のスチルカメラを銀塩から切り替えたカメラマンも想像が難しくありませんでした。



▼運用において


使ったフィーリングは現場で運用してきたF4Sや、試運転にとどまる中で感じたF5に似ており、特に持った感じや縦グリップのメインコマンドダイヤルは後者と差支え無い持ち味です。抜群にキレのあるシャッター音。これも外せません。

操作はUIのアクセスを頻繁に変えないようにするセッティングで行けば快適であり、そぎ落としたように割り切れば被写体に集中ができます。決してやることはカメラを鑑賞することではなく、『撮影をしている』というところ。

APS-Cのセンサーサイズでありながらも、比較的見やすいファインダーも好印象でした。


▼カラー設定

本機やD80等の世代の機体は「カラー設定」の名前で、3パターンと白黒がUI内にあり、方法が独自のものとなっています。
D3・D300より実装の「ピクチャーコントロール」の前身をここで載せておこうと思います。

カラー設定は
モードⅠ:初期設定。画像調整を行わなくても肌色やグラデーションを自然に再現する。
モードⅡ:素材重視。画像編集を積極的にする場合に最適。 AdobeRGB選択時のみ選べる
モードⅢ:風景撮影に適した鮮やかな再現。モードⅠと比べると硬調な仕上がり。
  白黒:これの通り

主な項目はカラー設定のほかに、
「輪郭協調」
「諧調補正」
「色の濃さ(彩度)」
「色合い調整(±3段階)」

が設定できます。


ここではRAWで撮影した同じ画像を使って比較いたします。

★各コマ共通★
レンズ:AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR(24mm)
露出:1/60sec F11 ISO200
測光:マルチパターン測光
WB:5200K マゼンタ+0.5
ピント位置:7m前後
※カラー設定以外の項目は振れ幅のない「標準」とします。

_DSC0076-651.jpg
モードⅠ


_DSC0076-652.jpg
モードⅡ

_DSC0076-653.jpg
モードⅢ

_DSC0076-661.jpg
白黒


▼そのほか


「本当に必要な能力値はこれでもいい。」そう確証へ導くような使い心地とポテンシャル。
そもそも露光のプロセスは何か。F値や露光時間など、そもそも必要な値はどの程度かとなるとおのずとISO100 1/250sec F8前後をホーム位置とし、足の速い被写体や絞り込みが必要な場面に変えていく。まるで本機は銀塩とデジタルの分水嶺です。

また、モニターが確認用にすぎないのでPCでCFカードを挿して開き、展開するまでの高揚感。こちらは銀塩の感覚に近いものです。


12MPのセンサーなので引き伸ばしによる出力は、Capture NX-Dでの調整後、四切ワイドで制作した分では良好な結果を確認しました。ISO200前後の低感度域でも拡大すればノイズが見えているので、Capture NX-Dの「高画質2013」でノイズリダクションをかけるととてもヌケのよい画像に仕上がります。

レンズや時間帯などの条件に気を遣えば、A3までは出せそうなポテンシャルがあります。



昼行であればD700に近い感覚で運用できる基礎体力も見どころです。












そのほかチラシの裏はそのままこの辺に掲載。


そして、いざD850と一緒に運用してみると、
現在の運用方法としては、潔い割り切り方のできるモジュールのためなにかと無駄がないペアになりました。
本機はAPS-Cのセンサーを積んだ機体で、超望遠レンズも手持ちで行ける縦グリップが内蔵されているタイプ。昨今では絵作りを中心にしたステータスの振り方がD850と同じにならない点が大きく、引き伸ばしや高感度の高望みをしないシーンでの出番や秒間約5コマでサブカットを担当したり、D7100でも真似できないような振れる独自の仕事は山とあったのです。





これからD2Xを手にしたい方へ…いないよね


▼今後は


めぐり合わせとはこのことを申すのか、本機を購入した時のショット数は約3万ショットでした。
筆者がまだ、ランドセルをギリギリ背負っていた時代に送り出された機体が年月を経て、この数字を維持していたと思えば、ゆっくりと使いたい場合や「ここぞ」のシーンに登板させるなど、D700と併せてベンチマークとしていきたいです。

使っていれば擦れるであろう、見た目の外傷も信じられないほどに無く、これはなるべく丁寧に使わねば罰が当たる気もします。


「よくうちに来てくれた」と歓迎の気持ちで運用しております。




メーカーのページはこちら↓
https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d2x/index.html



最終更新 2020/10/08

↓『続きを読む』では、より詳しい作例を貼っております(気が向いたら増やしていきます)


続きを読む
  1. 2020/10/08(木) 12:22:22|
  2. 機材インプレ
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レンズの話題 116本目 【AF-S NIKKOR 50mm F1.8G (Special Edition)】


早めに申し上げます。秋を狙う準備は万全ですか。











_DCC6904-501.jpg
AF-S NIKKOR 50mm F1.8G (Special Edition) です。

14日程度の試用でのレビューを書いていきます。


_DSC6193-501_01.jpg
D850で撮ったものから。

遠景のF2。ヴィネットコントロールは使わずに周辺減光もそのまま出しています。


_DSC6186-501.jpg
おなじシチュエーションでこちらはF5.6。

周辺部が安定して良好な画面を得られます。


_DSC5963-501.jpg
適当な距離をもってF4時。



_DSC6273-501_20200821123159951.jpg
開放時でぼけの様子です。

_DSC6274-501.jpg
こちらはEV値をたどってF2.8。周辺部の流れが解消しています。


_DSC6210-501.jpg
逆光時の様子を3つ続けていきます。開放のF1.8


_DSC6215-501.jpg
F2.8

_DSC6221-501.jpg
最後にF5.6。

3コマとも画面左半分のヌケに注目です。


       _DSC5996-501.jpg
被写界深度は一旦無視したものとして、何故、明るいレンズが必要であるか。こちらの画面では開放で1/60sec ISO100で撮っています。

こうのような駅構内の明るさではまだ序の口で、夜間の街灯の下のようなもっと暗い場所では低い感度で狙うとなると、若いF値が必要になるのです。


_DSC6959-501.jpg
気になったので夜間の街灯でも試します。ここでは1/50sec F2 ISO4000です。

ハレーションを可能な限り出さず、ディテールを残している点が秀逸です。
画面中央の紫色の線はデジタルカメラとレンズの組み合わせによるもので、こちらは収差補正で解消させることができます。


_DSC6899-501_20200819224417f1c.jpg
F値の重要性は夜間の鉄道において発揮します。
装着しているボディのISO感度が実用として使える範囲には限度があるとすれば、シャッタースピードを稼ぎ、F値の明るさで補う必要があります。

作例のような引きの絵ではわずかに説明不足に類としても、これが写真機と被写体との距離が30mもない状態でない場合は本懐と巡り合えます。


_D7X3470-501.jpg
ここから下はD700。

適当な被写界深度の選択が愉しいものです。


_D7X3466-501.jpg
開放でも立体感のあるコントラストが得られます。



感想に入ります


★デジカメに対応しようとする柔らかな姿勢

描写の傾向は癖のない大人しいレンズです。
絞ってもSIGMAのArtレンズのようなバッキバキな絵は見受けられず、こちらは編集の簡便さを意識したようなニュートラル~スタンダードなテイスト。Dfや、D600でのキットレンズにも規格が採用されており、ビギナーに向けて出しているのも頷けます。

カタログ内の「ぼけをつかった撮影を...」の通り、癖のない安心を提供しています。50mm F1.4の規格であるピントを作ってもうまく解像しない各収差を極力なくし、開放では柔らかい被写体に向きます。
つまりは変な収差はなるべく抑え、宣伝文句どおりにボケを積極的に使ったFXフォーマットならではの撮影に向けた仕様とも思えました。



★軽量
従来のモデルより、フィルター径が58mmとなり見た目が若干大きいように見えるものの、本レンズの重さは190g。入門機に付けるとレンズの大きさが際立ちますが持ち出しには苦になりません。鞄の空きがあれば明るいレンズ枠として貢献度が期待できます。


★まともすぎて面白みは皆無
本レンズにはレンズ独自のエフェクトが無く、それはそれの方向として完成度の高いレンズです。飽くまで初めて手にする単焦点レンズとしてのポジションが強く出ています。

フルタイムMFの搭載でAFにモードを入れたまま手動でピントを作ることも可能です。
しかし使い勝手。いつ使用する場面に当たるかが問題とも思います。

少しでも慣れているユーザーはF1.4の規格や、55mm、58mmの各レンズもありますので用途や予算に合わせて選ぶと楽しさをより広げていくことができます。


★デジタル一眼レフから始めたビギナーは迷ったらこれ
「迷ったらこれ!!」という便利なキャッチ文句があります。この類は各々、一定の条件やニーズをクリアした安定したものという解釈で目を引かせる効果が見込まれますが、本レンズはまさにこれです。

Fマウントのレンズは1959年から今日まで、膨大な選択肢を万人に提供しています。これは装着ができるだけで互換性に少しずつズレがある場合もあります。現行品にだけ縛ったとしてもAiAF50mm F1.8Dの規格と選ぶことができますが、D40系統やD5000系統などの入門機ではAFの動作が叶いません(ボディ内モーター非搭載のため)。

そこで本レンズが土俵にあがってきます。SWMモーターが入ったAF-Sレンズであれば、銀塩機の大半は互換性を切ってしまうものの、デジタル一眼レフでの使用に制約はありません。「入りやすさ」や「手の取りやすさ」を始めたばかりの慣れないユーザーに提供しているものと筆者は考えます。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

楽しさは一定の調査で完全消失しました、
「無難」の一言が似合い、初心者へ向けた1本としてはアリです。
しかしながら、明るさで勝負をしなければ、次の評点は「ぼけ」でみたとしても、一度使ってハズレと思わせても構わないので新品でまず使用するお試しに最適と考えます。

クセなく実直。しかし、つまらないレンズでした。

以下、筆者の覚書き(そのまま掲載)

・ピント面のシャープネスは開放でもそれなりにあり、F2.8まで絞れば線はよりハッキリしたものになる
・銀のリングは凹凸があり取り落とし防止に貢献している。これはAi Nikkorのレンズと同じ効果と仕様。


・Gタイプのためにピントリングの使いどころは殆どないと思われるがMF時は少し重いトルク(Ai-S50/1.4比)
・自動ゆがみ補正の適用が可能

・GタイプのレンズにつきMFの銀塩カメラでは装着できても構造の問題で運用できない


メーカーのページはこちら↓
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_nikkor_50mm_f18g_special_edition/

AF-S NIKKOR 50mm F1.8G (Special Edition) 
最短:0.45m
最大撮影倍率:0.15倍
絞り開放:F1.8
レンズ構成:6郡7枚(非球面レンズ1枚)
絞りばね枚数:7枚(円形絞り)
レンズフード:HB-47
フィルター径:58mm
重量(g):190g



INDEXページはこちら↓
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-category-22.html





最終更新 2020/08/21
  1. 2020/08/21(金) 13:35:08|
  2. レンズの話題
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レンズの話題 115本目 【SIGMA TELE CONVERTER TC-1401】



…世間はもうお盆休みですか。






_D7X3506-501.jpg
SIGMA TELE CONVERTER TC-1401 です。

マスターレンズはSIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sportsを使ってテレ側の作例を上げていきます。

F値が1段暗くなる1.4倍のテレコンバーターなので、120-300mm F2.8は168-420mm F4に変わります。


_D7X2605-501.jpg
D700でテレ側の420mmで開放から。

ピント面は線を再現しています。しかし左端をみるとテレコンバーターを使っている感じは否めません。


_DSC9778-501.jpg
ここから下はD850。1段絞ったF5.6での画面です。

周辺部の流れが見えてしまいます。ピント面のエッジは見事です。
連写したうちの2コマ後のカットを4切ワイドで出力して確認したところでは、近寄って観る場合に限りそれがわかる程度でした。


_DSC7912-501.jpg
強光源は種類やマスターレンズにもよりますが、現行AE形のハイビームで参考程度に。








感想に入ります。


絵の傾向はマスターレンズに依存します。
強いて申し上げるとテレコンバーターを装着しての破綻は少なく、ピント面は非装着時とさほど変わらないエッジを出します。周辺部は作例をご覧いただいた通りという具合です。傾向は見極めと受け入れが求められます。

120-300mm Sportsとの動体AFまわりは、コントラストがハッキリしなかったり、ナナメに動くシーンの場合は拾いきれない時があります。



割ける予算で120-300mm F2.8 Sportsと並行して準備したテレコンバーターです。もし、この組み合わせを採用しなかった場合は、だいたい同価格帯で純正のAF-S200-400mm F4GのⅠ型を投入するプランがありました。


全てが限られた中で何が最適解か。それは形を伴わない情報や公に現れない閉鎖的な事実まで、すべては越えた先にあります。




メーカーのページはこちら↓
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/accessories/tele-converter/#tc


INDEXページはこちら↓
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-category-22.html




最終更新 2020/08/09


  1. 2020/08/09(日) 11:16:19|
  2. レンズの話題
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レンズの話題 114本目 【SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports】


年間投資計画をこのたび実行させる運びとなりました。












       KIMG2383-501.jpg
SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports  です。

画像はD700ですが、D850でちょっと使ったインプレを書いていきます。






_DSC5485-501.jpg
開放で行ってみましょう。ワイド側の120mmです


_DSC5486-501.jpg
こちらは300mm側。ここまでをF2.8でカバーします。



_DSC6890-501.jpg
240mm付近で開放


_DSC6166-501_01.jpg
季節柄、晴天でかつ順光に恵まれなかったためこちらを使います。F7.1で170mm付近のものです。



_DSC4640-501.jpg
だいぶ恒例になりつつあります、暗い時間帯で敢えて強光源を入れる作例です。こちらは開放


_DSC4663-501.jpg
こちらはF3.5ので撮影したもの
 

_DSC4781-501.jpg
×1.2クロップになりますが別の光源も



_D7X2820-501_01.jpg
D700で3コマいきます。F4にて


_D7X3026-501.jpg
こちらはF4.5


_D7X3051-501.jpg
手ぶれ補正を使ってF16。140mm付近のもので、1/30secで切っています。


感想に入ります



★どんな玉か
 絵のテイストはシグマ特有の掴みを持ちつつも、高画素機に装着されることを想定したヌケに目がいきます。体感として開放から顕著で惜しみない結果を出し、絞り込んでも出される絵は概ね一定のため、レンズごとのF値による心配を回避できる点が好感です。
膨大なデータ(当ブログ比)をこなしてきたD700での所見では、コントラスト、彩度ともに目立った誇張は見受けられず、安定した結果を確認しています。



★利便性
コンセプトはサンニッパをズーム化させたもの
筆者の感覚では『引きが得られるサンニッパ』で、それまで80-200/2.8Dを出していた現場でも本レンズが出動し、細かいニーズに手がとどく仕様になっています。投入した個体は、自重でズームリングやピントリングが回ることなくしっかりと留まり、下手な引っ掛かりがないところも評価です。

便利さとはトレードオフでレンズ単体の重量が約3.4kgと、扱ってきた6種類のサンニッパとは比較にならない重さではあるものの、使っているうちに重さは納得に持っていく方向へは苦になりませんでした。
長くはないレンジでサンニッパ級の重量があるAi-S200mm F2。似た仕事内容をカバーするSIGMA 100-300mm F4。この他なにかと足して数を割ったものと考えると個人の解釈では大いに合点がいくものです。


重心のバランスは偏りのないものです。掴んで持ち運びができる程度に長い三脚座を手首の付け根付近で支え、外観のくびれに中指、そのほかは成り行きで保ちます。これで行く場合、若干心もとないフィーリングだったため、筆者は仕掛けられると判断できた場合はレンズフードを順手でつかむように支える、ソードグリップで対応する場合があります。こちらの呼称は筆者が勝手に呼んでいるだけ。

フードの取り付け箇所も溝が設けられており、前玉の枠へ宛がい、任意の方向へ回すと途中で留まって差し込める仕様です。ここは大変おどろきました。


★AFまわり
筆者の撮影環境では、常に動体を追っています。車体のコントラスト。相対になる被写体の速さ。時間帯。それは目まぐるしく変わる場合もあり、どのAFモードでいけばよいのか、置きピンで仕掛けるのも辞さないか、悩むものです。どんなAF搭載レンズでも飽きて弱音を吐くほどの試運転を繰り返し、本番に臨むのです。

D850とのマッチングで現時点での回答は『昼行ならだいたい拾う。』です。こちらは特定の被写体を専門に追いかけているため真っ黒な動体だけ未調査としたものです。鉄道写真においては被写体の動きは線形の把握と密度計算が出来さえすれば一定です。これを踏んで、筆者はダイナミックAF21点、72点、グループエリアAFの3つを使い分けることが多いです。3Dトラッキングはここ最近使い始めました。理由といたしましては、追っかけをカメラ側が勝手に止めてしまった場合にリカバリーはできるかに尽きます。


夜間の撮影は光源とEV値とで三者協議を行い置きピンが無難です。三脚据え付けが叶う状態では、ライブビューとMFでピークを見極めるなど、いままでやって来たことの応用に務める必要があります。


_DSC8244-501_20200704222744077.jpg


_DSC8250-501_20200704222743098.jpg
※改札外、並行する公道から
この「引き」がフットワークをくれます。


★フード買い替え 2020/10/04

「いざ、撮影」と意気込んでD850に本レンズを取り付けようと鞄から出して支度をしたら、純正フード LH1220-01の止めネジが抜けて固定が不可能に。まことに冷たい表現でありますが、撮影において使えないものを持ち運ぶのは筆者としては滑稽であり、撮影中はわずかでも憤りが拭えませんでした。道中で新品購入を決裁し、移動中に新宿の某店へ発注しました。

直して使う点も考えたものの、ネジを失った影響が一つ、それから再発の懸念がもう一つ。この撮影を行っている以上は周りの人間、もしくは列車の運行に支障が及ぶ可能性が考えられるために、即座に却下としました。次はありません。これをどうとらえるかは想像に困らないものと考えます。

いざ新品を開封。本音を申し上げれば4500円でも高額と思える作りと思います。特に先端のゴムはすぐにホーム位置からはがれる仕様となっており、几帳面な筆者としては戻す手間がとても無駄です。



★そのほか

SIGMAのホームページには、「撮り手の要求にダイレクトに応える」として『鉄道』が名指しで挙げられています。さぞや方面に特化させたレンズなのであろうと、大学時代から気にしていた玉でした。卒業後も「今は無理とて、いずれ、持つような時がくるであろう」と、タイムアップとともに引き上げてきた余韻が残る北陸の案件からすぐ、まだ想像もできないような遠い場所を意識していました。

カタログやホームページではその程度で、実際は使わないと見えるものも見えません。

時は7年ほど流れ、このたび得た結果としては『30万円程度出してもこの結果を喜ぶ』か、『30万円程度だしてこれを善しとしないか』

鉄道は不眠不休で今もどこかで動いています。いかなる場合や時間帯であっても、さすがにこれでは不安でしかありません。昼間の719系だけで勘定し、ホームページに銘打ったのではないかと疑ってしまいます。そして筆者の考える鉄道写真と、メーカーが謳った『鉄道』には、大きな認識のズレがあるように思えます。

今回は撮影したい被写体が明確で、今年度の夏至までに完熟と試運転を終了させるプランであったために、中古の良個体で入手致しました。けれども、「新品で手に入れなくてよかった」が最大の本音です。


鉄道のみならず、モータースポーツや航空機などのほかの動体を撮影されているユーザーのインプレッションを知りたくなりました。




・ここでおしらせ
本レンズの最終ピースとしてテレコンバーターも併せて導入いたしました。こちらは別枠記事で扱います。





F値ごとの変化はこちらから

120mm
200mm
300mm


メーカーのページはこちら↓
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/sports/s_120_300_28/


最後にちょっと諸元

120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports
最短:1.5m-2.5m
最大撮影倍率: 1:8.1(200mm時)
絞り開放:F2.8
レンズ構成:18郡23枚(保護ガラス1枚)
絞りばね枚数:9枚(円形絞り)
レンズフード:LH1220-01
フィルター径:105mm
重量(g):3390g

※数値はシグマSAマウントによるもの。


INDEXページはこちら↓
http://untenteisya.blog.fc2.com/blog-category-22.html


最終更新 2020/10/07

  1. 2020/07/04(土) 23:03:28|
  2. レンズの話題
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  4. | コメント:0

SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports  F値ごとの変化 【120mm付近】

こちらでは同じ条件でのF値ごとの変化を貼ります。


【共通】
使用機:D850 
ピクチャーコントロール:スタンダード(SD) 
WB:5000K
撮影距離:30m程度 
撮影形態:手持ち
測光方法:中央部重点測光(F5.6ベースで露出を決定)


_DSC5430-60128.jpg
F2.8


_DSC5428-60104.jpg
F4


_DSC5425-60156.jpg
F5.6


_DSC5431-60108.jpg
F8


_DSC5433-60111.jpg
F11


_DSC5436-60116.jpg
F16


_DSC5439-60122.jpg
F22




F値ごとの傾向は

F2.8~F4:周辺減光が確認できるものの実用範囲。ガンガン使える
F5.6~F8:だいたい一定。被写界深度
    F11:ピーク(何かの間違いか設定を間違えた?)
F16~F22:回折が発生しエッジの精鋭さがすこしなくなる



  1. 2020/06/30(火) 22:12:00|
  2. F値ごとの変化
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プロフィール

放問者

Author:放問者
御アクセスありがとうございます。

鉄道撮影と駅訪問を主体に活動中です。
今日も、きっとどこかの線路脇にいます。

レンズの作例は、
カテゴリ内の『INDEX』からどうぞ!!

Party now(2020/09/16)
Body
・D850 × MB-D18
・D700 × MB-D10
・D2X
・D7100
・F2 Eyelevel(black)
・F-501

・Konishiroku Pearl II
・LUMIX DMC-GF1


Lens
・GN Auto NIKKOR·C 45mm F2.8
・NIKKOR H Auto 50mm F2
・NIKKOR P・C Auto 105mm F2.5

・Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D(借入中)



・AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR
・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm F2.8D ED〈NEW〉
・Ai-S Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5
・Ai-S Zoom-Nikkor 80-200mm F4
・SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports

・LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
・M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
・COSMICAR TELEVISION LENS 25mm F1.4
・Industar61 52mm F2.8

・SIGMA TELE CONVERTER TC-1401

Scanner
・EPSON GT-X830

Lens testing 4

Twitterもやっております。フォローはお気軽にどうぞ
ID:@untenteisya_

ブログ内の画像の転載は認めておりません。

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